iPhone14シリーズは異様なまでの高級機になりそう…
値上げ、値上げ…
何だか嫌になりそうです。
新型MacBook Airの発表を機にMacの一斉値上げが行われましたが、その中でも最もショックだったのは、
「継続販売されるM1搭載MacBook Airの価格まで上昇した」
という点です。
普通だったら「価格を下げて」売るのが当然。
それが「旧世代機種になっても値上げ」という事実が衝撃的でした。せめて価格据え置きで来てくれれば…と思わざるを得ません。
Apple、容赦ないな…。
そして当然今後は、iPhone、iPadの新機種が登場するタイミングで、それらの全ての価格がアップすることは明白でしょう。
そして、これらに関してはMac以上の上げ幅になってもおかしくないと考えます。
というのも、Macの新価格は「1ドル=125円」のレートで設定されているとのこと。
現在のレートは「130円を大きく超えている」わけで、iPhone登場の9月には更に悪化している可能性が大です。
だって、日本経済に明るい兆しなんて全くありませんので…。
これ、新型iPhone・iPadの価格は「1ドル=130円〜135円」換算での価格設定も十分あり得ますよね。
地獄の展開になりそうです。
それを実際に数値化した記事が登場しました。
買います? 買えます?
記事では、
新型MacBook Airの販売価格で適用されている為替レートをもとに、iPhone14シリーズの販売価格を試算してみた
とのことです。
この際の為替レートは、前述したように「1ドル=125円」。
現行iPhone13シリーズと比較してくれています。
総じて「3万円以上」の値上がり…。
ファイルサイズの大きくなる動画撮影を考えると、最低でも「256GB」の容量が欲しいですし、どうせ新規購入するのであれば、A15据え置きとなる「無印」よりもA16となる「Pro」を選びたくなります。
となると…。
最低でも「164,000円」?
これはさすがに二の足を踏んでしまう価格です。
そしてあくまでもこれは「1ドル=125円」のレートで考えた予想価格。1ドルあたり10円増えると…。
ブルブルです。
これで劇的な性能・機能差が出てくるのであればまだ積極的に考えますが、iPhone14シリーズにはそのようなアピールポイントは期待できそうにありません。
「買います?」と尋ねるよりも、「買えます?」と尋ねたくなるような価格です。
正直、iPhoneの売上に関しては悪影響が出てしまいそうな価格になっていると考えます。
SE3、旧型、無印の選択が増えそう
割り切っているユーザーは、何も考えずに「Pro」に行くのでしょうが、この価格では、「SE3」「13等の旧型」「14無印」へと移行するユーザーも相当数存在するでしょう。
また、iPhoneを諦めて安価なAndroidに移行する層も一定数存在しそうです。
そして、トータルで考えると、iPhoneの販売台数そのものはiPhone13シリーズと変わらなかったにしても、利益率の大きいであろう「Pro」の販売は減ることは間違いないはずですので、売上額、純利益は減少することになるのではないでしょうか?
Appleにとってもこれは痛し痒し…ということになるはず。
今後の展開として、半導体の供給が落ち着いた暁には、価格そのものを下げる…という選択肢も忘れてはならないでしょう。
通常であれば、一旦上げてしまった本体価格を下げる…ということはありえないのでしょうが、iPhone14シリーズ(Macの価格に関しても)の値上げはあくまでも「異常事態」と捉えてもらいたいものです。
Appleの良心が試されています。