M1搭載iPad Pro12.9インチ(2021)が爆売れしそうな予感
昨年の5月、現行iPad Proが登場したときには非常に驚きました。
それまでの「Aチップのグラフィック強化版」ではなく、当時世界中を席巻していた「M1」を搭載していたからです。
加えて、MiniLEDディスプレイも初搭載になったことで、この2021年モデルはこれまでのiPad史上でも例を見ないほどの大きな改定になりました。
しかし…。
上記のレビューでも書いているとおり、そのビッグチェンジの恩恵を受ける機会は思いの他少なかったのです。
従来のアプリを利用している範囲では「A12Z」を搭載した2020年モデルとの差異もそれほど目立ちませんでしたし、2020年モデルもProMotionに対応していたこともあり、MiniLEDディスプレイの恩恵も今ひとつ…。
特にパフォーマンスに関しては、
「M1の恩恵を感じられるような負荷の大きいアプリがiPadに最適化されていない、あるいはそもそも存在しない」
ということが最大の要因でした。
Adobe製品やFinal Cut ProXのようなApple純正のアプリも未対応のものが多く、「M1の持ち腐れ状態」が続いてきた感はあります。
そんなモヤモヤが一気に晴れそうな展開がWWDCで見えてきました。
そう、「ステージマネージャ」です。
アプリウインドウを複数立ち上げたり、ウインドウサイズを自由に変えられたり…。
また、外部ディスプレイにミラーリングでは無い状態でアプリを表示できるようになることも大変革。
これらは、「M1搭載のiPad」でしか利用できない機能となっています。
つまり、
「iPadOS16最大の目玉機能がM1搭載機でしか利用できない」
ということ…。
これ、M1搭載機が売れるのではないでしょうか?
値上がり前までのタイムセール
もちろん、M2搭載の次期モデルの噂も上っています。
しかし、私は、
「M2登場の前にM1搭載機を購入するのが吉」
と考えます。
その理由は…。
①M2搭載iPadは大きく値上がりする
M2搭載MacBook Airが発表されましたが、同時に全てのMacの価格が鬼のように跳ね上がりました。円安の為替レートに合わせ、価格が改定されたわけです。
また、iPhone14では、世界的な半導体不足の影響もあってか、そもそもの値付け自体がアップされる…という噂もあり、iPadもその煽りを受ける可能性大です。
つまり、為替レートの変更と本体価格の値上がりというダブルパンチを食らう可能性が大きい…ということ。
Macを見ると、この傾向は価格の高いデバイスほど大きな影響を受けているため、M2搭載iPadのような高価格機では3万円以上の価格上昇は免れないような感じがします。カスタマイズによっては、下手をすると5万円という線もあるかも…。
だとすれば…。
値上がり前のこの時期に、2021年型のiPad Proを購入しておいた方がいいのでは…?
②M1で十分!
もうひとつの理由は、
「M1とM2の性能差を考えると、M1で十分」
と考えられるからです。
両チップの性能差予測に関しては、先日記事にしました。
私は、基本的にはM2はM1のマイナーチェンジチップであり、本命は次期「M3」だと考えます。
Macでも「M1で十分」と考えられるのですから、iPadではそれ以上に十分では?
そして…。
この状態は次期iPad Proが登場するまでの期間限定「タイムセール」です。
M1Macに関しても、価格改定後に従来の価格でAmazonで販売されていたMacが一気に売れた…という現象が起こったそうです。
狙うんだったら「今」、なのではないでしょうか?