iPhone14とiPhone14 Maxは売れないのか?
先日、iPhone14シリーズのディスプレイユニットの生産が始まった…という情報がありました。
9月中の発売に向け、残り3ヶ月。これから徐々に量産に向けた動きが加速していくことになるでしょう。
さて、今年度のiPhone14シリーズの特徴としては、
〇「mini」が廃止され、「無印」「Pro」ともに「6.1インチ」「6.7インチ」の構成になる
〇「無印」はA15Bionicの据え置き、「Pro」のみA16Bionicに更新
〇Mac同様、価格が大幅に上昇する
という点が確実視されています。
ここ数年のiPhoneの売上は非常に好調で、販売台数に関しては上り調子となっていました。
しかし何故か今年のAppleは、サプライヤーに「昨年並み」の生産を指示しているようです。
この情報が正しければ、Apple自身、
「iPhone14シリーズの売れ行きには警戒感をもっている」
と考えることができます。
そんな中…。
Appleが「無印」iPhone14の初期在庫数を引き下げた…いう情報が来ています。
A15・A16の性能とiPhoneの価格と…
記事によると、
リーカーの手机晶片达人氏が、AppleはiPhone14とiPhone14 Maxの初期在庫数を引き下げるとの予想を、Weiboに投稿した
ということです。
その理由について手机晶片达人氏は、
「両デバイスが搭載するシステム・オン・チップ(SoC)がA15 Bionicであるため、ユーザーからの人気が集まらず必要以上に在庫数が増えるのをAppleが懸念している」
と説明しています。
どうなんでしょうね?
ユーザーの心情をも考えた上で「A15Bionicを継続利用する」と決定したはずでので、この段になって「マイナス予測」するのはどうも合点がいきません。
本ブログでも以前に、
「基本的に最上位チップを無印にもProにも平等に搭載してきたことがiPhoneの美徳である」
と書きました。これに加え、Aチップの絶対的な性能が機能面での冒険がなくなったiPhoneの支えになっていたわけで、iPhoneにおけるチップ搭載の方向転換は一種異様なことになっているのです。
また、この不穏な動きに拍車をかけているのが、A16の性能とiPhoneの価格です。
A16Bionicは、期待されていた「4nm」「3nm」ではなく、「5nmプロセスルール」での製造となります。せめて4nmになるのでは…という期待も泡と消えました。
まあ、大幅な性能向上は厳しいでしょうね。
つまり、A15継続の「無印」だけではなく、「Pro」の性能向上ぶりも危ぶまれている…ということです。
これに加え、大幅に上昇すると言われている価格。
価格が一気に跳ね上がるのに性能アップは僅か…。しかも機能的な変化もあまり期待できない…と来れば、Appleが販売に慎重になるのも頷けるような気がします。
価格… 受け入れられるかな?
私が特に気になるのは、「価格」です。
ただでさえiPhoneのシェアが世界で最も高い日本において、大幅にiPhoneの価格が上昇したときに、シェア確保が成立するのか?
いくら何でも15万円を超えるiPhoneがそんなにたやすく売れるとは考えづらいのですが、どうでしょう。
色々な意味で、今年の9月は荒れそうな予感です。