M2登場で今後のMac用Apple Siliconのロードマップは?
「M2」が先日のWWDCで発表され、13インチProが先行発売、Airも7月に実機デビューすることになりました。
この新型MacBook AirおよびM2は、これまでその登場時期に関して揺れに揺れました。
本ブログでも何回も取り上げましたが、2021年の早い段階で「2022年半ば」という情報が出たのが最初だったように記憶しています。
しかしそれ以降、「2022年初頭」「2022年春」「2022年後半」等、様々な噂が入り乱れることとなり、ミンチー・クオ氏のように「次期MacBook AirはM1搭載」という見立てをする人も現れました。
最近のAppleの情報統制力、半端ないですね。
今年3月の「M1 Ultra」「Mac Studio」もまさかの発表でしたし…。
そんな中…。
以前「M2は2022年秋登場」としていた情報基が、軌道修正してきました。変わり身が早いったらありゃしない!
「18ヶ月」が基本となるが…
記事によると、
Macworldが、M2 Pro、M2 Max、M3、M3 Pro、M3 Maxの発表予想時期を更新した
ということです。
Macworldの前回の予測と今回の予測は以下の通りです。
今回のM2登場を受け、特に次期「M3」以降のスケジュールが結構早まっているのが分かりますね。
若干気になるのは、「M2 Pro/Max」と「M3」の登場時期が近すぎかな?…という点。
むしろ「M2 Pro/Max」がもう少し早めの登場になると、世代交代もうまくいくか…という感を受けます。
これまでも噂されていたように、Aチップの「1年」というモデルサイクルに対し、Mチップは「18ヶ月」というサイクルが基本になる…と言われてます。
それをベースに考えると、「M3」の登場が「2024年初頭」ということになりますね。「M2 Pro/Max」がその半年前の登場…では、出遅れ感が否めません。
「2023年春にM2 Pro/Maxが登場」
ではどうでしょう。これだったら「M2 Pro/Max」を購入したユーザーもM3を狙うユーザーも満足させられるのでは?
しかし、私は、
「M3の登場は思いの他早いかもしれない…」
と考えています。
その理由はM2のM3のプロセスルールです。
今回のM2は、M1と同等の5nmプロセスルールで製造されています。本来であればAppleとしても「4nm」などへの進化を促したかったのでしょうが、iPhone用のAチップも5nmを継承する中では無理だったのでしょう。
そうなると、当然次期「M3」は「3nmプロセスルール」となり、勝負のチップとなるでしょう。そして、その前の「2023年9月」には、待望の3nmプロセスチップとなる「A17Bionic」がiPhone15シリーズに搭載されているはず。
つまり、3nmプロセスルールの技術は、今年に間に合わなかった分、「次」には比較的余裕をもって間に合うことができるのでは…と考えるわけです。
そうすれば…。
「2024年初頭〜春」という「18ヶ月」のタイミングを待たず、「2023年10月」程度のタイミングでM3搭載MacBook Airを投入できるのではないでしょうか?
「Extreme」「Ultra」は?
もうひとつ気になるのは、「Extreme」「Ultra」という超高性能チップの行く末です。
というか、まずもって「新型Mac Pro」の影も形もありません。
「M1ベースのExtremeを"M2"として送り出す」
という噂もありましたが、今回の記事による「2023年6、7月」になってしまうと、更に1年先の登場ということ…。
2022年春のイベントでAppleが「あと1つ」と明言した新型Mac Proとみられる個体を、更に1年も寝かせるようなことがあるものでしょうか?
もっと早く、2022年中には登場するような気がするのですが…。搭載チップに関してはよく分かりませんが…。
また、「Ultra」に関しても今回の情報には何も見えず…。
そう考えると、「18ヶ月」って結構短いんだな…と感じます。
ベースとなるチップ、Pro/Maxという高性能チップ、更にその上の超高性能チップ…。
それらを各ユーザーの被りを無くし、登場タイミングに対するクレームか付かないように提供するのは至難の業。
さあ、Appleは今後の展開をどのように考えているのでしょうか?