TSMCが2025年に「2nmプロセス」チップ生産!
Mac用M2チップ同様、iPhone14 Proに搭載されるA16Bionicも、これまで同様の「5nmプロセスルール」で製造されるようです。
以前は、
「3nmに行きたいが無理そうなので、4nmで来るのでは?」
と予想されていましたが、まさかの5nm留め置きは話題になりました。
4nmの「N4P」自体が、性能的には5nmのものと大して変わらない…ということが要因のひとつとして挙げられているようですが、そもそもチップの高精細化にブレーキがかかっている…ということもあるようです。
期待の「3nmチップ」の生産が2022年後半から始まる…という説もありますが、少なくともiPhoneに関しては、iPhone15シリーズにならないと3nmの搭載は実現しないようですね。
そんな中…。
何と「2nm」チップの話題が来ています。
そうなると今後のロードマップは?
搭載は2025年? 2026年?
記事によると、
台湾TSMCは現地時間6月16日、2025年に2ナノミクロン(nm)プロセスによるチップ生産を開始するとの計画を明らかにした
ということです。
なんでも、
TSMCによれば、N2のチップは3nmプロセス「N3」のチップと比べ同じ消費電力で10%〜15%高速化、同一処理速度で比べると25%〜30%低い消費電力を実現する
とのこと。
「3nm」のN3は、N5と比較して以下のような性能をもつとされていました。(左から消費電力改善率、性能向上率、トランジスタ密度)
ということは、「N3→N2」に関しても「N5→N3」と同程度の性能向上が見込める…ということになりそうです。これは期待できそうですね。
さて、記事では、「2025年に生産開始」ということですが、問題はデバイスに実装されるのが何年からになるのか…ということです。
2025年発売のiPhone17シリーズからなのか、それとも2026年のiPhone18シリーズからなのか?
N3にしても、「2022年製造開始」とされていながらiPhone14シリーズには搭載されず、3nmチップも実現していないことを考えると、「2026年実装」と考えておいた方がいいかもしれませんね。
ということは、
「2023年〜25年に出るデバイスは3nm」
ということになるのかもしれません。
これまではチップ構造の改善は「2年刻み」というのが通例ですが、今後は「3年刻み」というのが当たり前になるのかもしれません。
Mac用Apple Siliconは?
となると、Mac用のApple Silicon「Mチップ」に対する考え方も修正が必要でしょう。
ただでさえMチップは「18ヶ月」単位でのアップデートが噂されていましたが、今回の「3年単位でのアーキテクチャ改善」ということを前提にして考えると、Macにおいては丁度3年の二分の一の時点でチップ改定を行う…ということになりますね。
偶然か、それとも必然か、正に「丁度いいタイミング」でAチップとMチップのメジャー改定時期が重なります。
M2がデビューしましたが、M1同様の5nmで性能を向上させたマイナーアップバージョンでした。
そう考えると、18ヶ月後に「3nmのM3」、その18ヶ月後に「3nm改良版M4」というよう流れか?
この考え方が当てはまるようであれば、非常にすっきりした形で今後のロードマップを見つめることができそうです。