2022年第一四半期、Appleは出荷台数、シェア共にアップ
コロナ禍や半導体不足で揺れるITメーカー。
昨年春先のコロナ特需が明けた後は、軒並みその売上を落としているメーカーが殆どです。
しかし、そんな中にあって唯一上昇機運に乗っているのがApple。Apple Siliconの優秀さもあって、特にMacはここまで堅調な売上を重ねているようです。
そんな中…。
2022年第一四半期のスマートフォン市場に関する統計が来ています。
やはりAppleのみが勢力を伸ばしています!
問題はiPhone14シリーズ!
記事によると、
IDCの調査によると、2022年第1四半期のスマートフォン市場は前年同期比8.9%の出荷台数減を記録した
Samsungが前年同期比-1.2%減の7,360万台のスマートフォンを出荷し、シェア首位となっている
ということです。
各社のシェアは以下の通り。
「Samsung強し」のように見えますが、前述の通りSamsungはマイナス成長。
対してAppleは、+2.2%の出荷台数を記録し、唯一プラス成長した企業となりました。
加えてAppleの製品はSEシリーズを除いてハイエンド機種という構成ですので、「利益率」当面で見ればダントツの効率よさでしょう。
記事では、
「Appleがサプライチェーンの問題にうまく対処した」
として、半導体不足、部品不足という視点で捉えています。
もちろんコロナ禍における部品供給という面は多少なりともあるでしょうが、それ以外の「世界的なスマホの行き渡り感」もより大きな要因として捉えなければいけないでしょう。
技術的にも今後の大きな革新は期待できませんし、全世界的に「誰でももっている」という状況になったスマートホン。
もはや「新規開拓」は難しく、今後は利用者の奪い合いへと向かうことは必死です。
その中でAppleのみが販売台数、シェ共に伸ばして見せた…ということは非常に興味深いですね。
しか、今後はどうでしょう。
先日、以下のようにiPhone14シリーズに対する意識調査の記事を紹介しました。
米国では、積極的にiPhone14シリーズに乗り換えようとする割合が極端に減少しているのです(iPhone13シリーズ比で)。
価格高騰、技術的な進歩の停滞等、理由は考えられるでしょうが、13シリーズとのあまりの数値の違いには今後の一波乱を考えさせられてしまいます。
なんといっても、買い換えを予定している割合が、「43.7%→14.1%」という驚くべき意識低下ぶりですので…。
今回のデータでは、中華系メーカーの勢力鈍化ぶりが目立ちました。
中国内でのiPhone解禁や、お膝元でのロックダウン等、売上ダウンの要素がいくつか重なったということもあるでしょう。
しかし、もしiPhone14がユーザーにそっぽを向かれたとなると、その受け皿として大復活を遂げる…というシナリオは十分にあり得ます。
この度のAppleデバイスの価格上昇が、今後どのようなアヤとなってスマホやPC業界に影響を及ぼすのか?
要注目ですね!