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ドラマ「純愛ディソナンス」、オモシロかったやん!〜視聴率4.8% ドラマの価値って何だろう?〜

ドラマ「純愛ディソナンス」 視聴率4.8%の衝撃!

 2022年夏ドラマが始動し始めています。

 以前にも展望記事を書いていますが、今期も「どんぐりの背比べ」という印象が強いですね。

 期待の「ユニコーンに乗って」も、最近のTBS火10のご多分に漏れず「浅さ」が目立ちます。これでは視聴率は伸びないでしょう。

 そんな中、初回の印象が非常に良かったのが、フジ「純愛ディソナンス」です。


 しかし、何と初回の視聴率が衝撃の「4.8%」…。

 今後の伸びに期待ですが、視聴者ももっと内容の善し悪しを評価できる目をもたなければ…と考えてしまいました。

 

緊張感のある心情描写が秀逸! サスペンス要素も楽しみ

 「純愛ディソナンス」は、教師と女子高生との勤惰の恋…を描く「ドロドロ・エンターテインメント」という触れ込みでした。

 上掲の記事でも「視聴率は振るわないだろうが、気になる作品」と書きましたが、まずもって「フジテレビの恋愛系ドラマ」という時点で非常に心配でした。ドラマの質的に…。

 しかし、「純愛ディソナンス」は、主演の「中島裕翔さん」「吉川愛さん」が、それぞれ優れた亡き兄に引け目を感じる学校法人の跡取り、毒親から自立したい女子高生という役柄を非常にうまく演じておりました。

 思い通りに生きられない息苦しさ…という共通項で結びつく2人の心情が実によく描かれており、単純に「ドラマとしての質が高い」と感じました。
 これ、昨今の民放ドラマには薄れてきた視点です。

 最近のドラマは、登場人物誰しもがいい人…、あるいはあまりに現実離れしすぎているストーリー展開…というものが目立ち、人間の心の奥を描ききるものがめっきり減ってしまいました。コンプライアンス的な問題が大きいのかもしれません。

 だからこそ最近は「深夜枠」がオモシロいわけで…。

 しかし「純愛ディソナンス」はこの部分をえぐってきた印象を受けます。
 初回終盤には、同僚教師の死というイベントが発生し、今後は恋愛要素だけではなくサスペンス的な要素が織り込まれていくことも分かってきました。

 そして、未だ登場していない人物を含め、主人公の2人を揺さぶるような人間関係、出来事が嵐のように巻き起こる予感満載です。

 この複雑な内容をフジテレビがどれだけ描ききれるか…という懸念はありますが、期待値は上がってきています。

 

視聴率4.8%…

 私は、吉川愛さんが憂いをまとった演技をさせたら一級品…という思いがあり、今回の撮りなの内容と照らし合わせて、
「ひょっとしたらダークホースになるかも…」
と考えていました。

 しかし、視聴率は驚愕の4.8%。

 どうも最近の日本では、作品の内容・演技以前にキャスティングが重視されすぎたり、内容がクソつまらなくても破綻のないストーリー展開であれば一定の視聴率が稼げたり…という非常に好ましくない現象が起きている感があります。
 後者で言えばテレ朝の刑事ドラマがあんなに視聴率が高いなんて、内容とかけ離れすぎて笑ってしまいます。
 これでは若者のテレビ離れが止まらないはずです。

 もっと視聴者自身がドラマの内容を吟味する力量を身に付けるとともに、優れたドラマを適切に支援できるような視聴をしていく必要があるのではないでしょうか?

 もちろん各自にドラマの好みはあるでしょうが、現状はあまりにもドラマの善し悪しと視聴率とにかけ離れたものを感じる場合が多いですので…。

 最近であれば…。
 TBSの「妻、小学生になる」なんかは、もっと評価されても良かったかな…。

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