VMware Fusionも「AppleSilicon Mac」に対応!
2022年までに全てのMacをSoCチップ搭載に切り替える…。
2年前にAppleがそう宣言した際、果たしてどれくらいの人達が信じたでしょうか?
かくいう私も、
「さすがにそれは無理があるんじゃ…?」
と考えておりました。
現在Intelチップが搭載されているのはMac Proのみ。
Appleの宣言はほぼ完遂されたといってもいいでしょう。そのMac Proも、先日の記事で紹介したようにもM1チップ搭載で予定されていたがM2まで延期された…という噂もあり、計画自体は進行していたようです。
そうなるとどうしても引っかかるのが、MacとWindowsの両立です。
どうしても仕事となるとWindows用のソフトウエアが必要になることも多く、私も仮想化環境でしばらくの間は使ってきた経緯もあります。
しかし、AppleSilicon Macにおける正式な仮想化環境の構築の目処はついていません。
それは、肝心のMicrosoftがARM版Windowsの正式販売を行っていないため…。このことについてはこれまでも散々記事にしてきました。
現在は、ParallelsがARM版WindowsのPreview版を利用して仮想化環境を実現していますが、あくまでもPreview版ですので、正式対応していないのがどうしても気になります。
というわけで、私はMac Studioでは通常のMac運用のみ、Mac ProはBootCampでWindowsを中心に利用している状態です。
そんな中…。
VMware FusionもAppleSilicon MacでのWindows11操作に対応した…という記事が来ています。
大きな前進であることは事実
記事によると、
VMwareが、仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」の最新のプレビュー版において、Appleシリコン搭載Mac上で「Windows 11」の動作が可能になったことを発表した
ということです。
あくまでもPreview版ということで不具合も残っている段階のようですが、秋の正式サポートに向けて動き出したようです。
大きな前進だと考えます。
というのも、これまではParallelsのみが頑張っていた印象でしたが、仮想化アプリのもう一方の雄であるVMwareも動き出したことで、「ARM版Windowsの正式リリース」に向けた包囲網が整ったと考えられるからです。
また、この時期にVMwareが動いたことは、Microsoft側もARM版Windowsリリースに向けて動き出そうとしている証明なのでは…とも考えます。
Microsoft側が全く動く気配もないのにVMware側が危険な賭けをする意味は全く無いわけで、それこそ「今秋」あたりを目処に水面下での「Parallels」「VMware」との話がついているのでは…と勘ぐっているところです。
Apple側としても、Apple Silicon化に一定の目処が立ち、今後はMac周辺の環境を整えていくことにも目を向けるはず。
その一環としてAppleSilicon MacでのWindows利用を加えていても何の不思議もありません。Apple側、仮想化アプリ製造側からMicrosoftに対して、それなりの圧力はあったのではないでしょうか?
まだ踏み出せない! Microsoftの対応待ち
ただ、今だVMwareもPreview版。
Parallelsは正式対応しているものの肝心のARM版WindowsがPreview版。
私はまだ踏み出せません。
というのも、IntelMac時代から仮想化環境においては深刻なトラブルが相次ぎ、げんなりしているからです。
少なくても、Microsoft側がARM版を正式リリースしない限りはMac Studioに仮想化環境を導入するつもりはありませんし、リリースしても慎重に動くことになると思います。
また、Intelチップ時代の「BootCamp」のような安定的なシステムが搭載されないであろうこともマイナス要因。
仮想化環境って、1回トラブルとなかなか抜け出せない深刻なものになることが多く、あまりいいイメージがないんですよね。
それでもWindows環境が必要な場合もあり、悩むところです。