いきなりやってきた「ARM版Windows11」 しかも製品版!
ちょっと混乱しております。
先日、「Parallels Desktop 18 for Mac」が発表されました。
毎年この時期にParallelsが時期MacOSを念頭にバージョンアップルすることは年間行事の一環…ともなっていますので、何の気なしでいたのですが、それを追うように、
「ParallelsにARM版Windows11をインストールした」
という報告が上がりました。
これまで、Microsoftが所謂製品版の「ARM版Windows11」を出す予定はない…としていただけに、
「どうせまたPreview版のWindows11でしょ?」
と高をくくっていたのですが…。
何と、今回はMicrosoft Storeからダウンロードする「製品版Windows11」とのこと。
やっとMicrosoftが重い腰を上げたということでしょうか?
それにしてはさりげない対応ですが…?
あくまでも「不本意ながら…」という気持ちの表れなのでしょうか?
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これまでの大きな壁 二点… 見事クリア!
MacがApple Silicon化して以降、その仮想化においては以下の2つの大きな問題が存在していました。
一点目。Microsoft側の認証問題です。
Parallelsは、AppleSilicon Mac後の対応も非常に早く、「Apple Silicon対応」を謳ってからしばらくが経過します。
しかし…。
唯一、そして最大の壁は、Microsoftが、
「ARM版Windows 11でM1 Macをサポートしない」
と明確に表明してしまっていたことです。
肝心のARM版Windowsはこれまで、
「OEMのライセンス販売のみしか認めていない」
ということで、単独のOSのみを後からインストールして使用するというMacにおける仮想化には対応できていなかったのです。
これまでの唯一の抜け道は、無料で公開されている「Preview版」を使用する方法。
しかしこれとて、Microsoftの正式な認可があるわけではありませんし、画面上に透かしが入ったり、個人設定に限りがあったりと、満足に使用できるものではありませんでした。
二点目。ソフトの動作問題です。
もしMicrosoftのお許しが出た場合でも、
「ARM版Windows11上、しかもMacの仮想環境で、Windowsの×86ベースのソフトウエアが問題無く作動するか?」
という根本的な問題もありました。
まあこちらは、非公式の話として、
「ARM版Windows上でも、これまでのソフトウエアが何の問題も無く動作する場合が殆どである」
という情報が出ていました。
また、「そもそもAppleSilicon Mac」にしても、「Rosetta2」のエミュレートを利用して多くの×86系ソフトウエアを動作させていたわけで…。
多少の性能の落ち込みはあるものの、こちらはParallelsのような仮想化とは比べものにならないほどのパフォーマンスを発揮します。
CanonのRAW現像アプリ「DPP」は、Mac Pro上で動作するよりもMac StudioのRosetta2上で動作した方が速かった…ということは以前ご報告したとおりです
というわけで、動作上の問題よりも、とにかくMicrosoftの認証待ちだったわけです。
先日は「VMware Fusion」のM1対応もニュースとなり、
「もしかすると、その日も近いかも…」
と思ってはいたのですが、まさかParallelsのアップデートど同時とはやられました…。
私も早速導入してみました。
なんといっても「正規版Windows」が出たわけですので。
その動作等に関しては次回…。
★追記★