「Xperia 1 V」では極小カメラが「ベゼルイン」?
iPhoneXにノッチが搭載されて以降、スマホにおけるスクリーンデザインが大きく変わりました。
スクリーンの「フルフラット化」に向けて各メーカーがしのぎを削っている…というのが現状でしょうか?
先行したはずのiPhoneは大きく出遅れ、iPhone14 Proでようやく「i型パンチホール」を搭載するようです。
Android機では、すでに雫型ノッチ、パンチホール等に移行して随分画面がすっきりとしてきました。
まあ、iPhoneに関しては「Face IDカメラ」の処遇が難しいですし(数年後の画面下埋め込みを狙う)、Android機の画面埋め込みカメラはその精度の面で課題も大きいようですので、画面すっきりが正義…というわけではないようです。
そんな中、フラッグシップスマホの中でSONYのXperiaシリーズは、未だに厚めのベゼルが目立つモデルでした。
しかし、ついにXperiaにも変化のときが来たようです!
「ベゼルイン」か? 「ディスプレイ下埋め込み」か?
記事によると、
中国のソーシャルWeiboに、ソニーはマイクロマトリクスマルチカメラの量産を開始しているとの予想が投稿された。Xperia 1 Vにこのカメラが搭載されることで、同モデルのベゼルは極細になると、Notebookcheckが伝えている
ということです。
このSONYの新技術「Micro Matrix」とは、
極小の前面カメラをベゼル上に複数(画像では4つ)搭載し、これらのカメラで撮影した画像を合成する
という技術のようです。
ここでちょっと疑問なのは、「極小の複数前面カメラ」が埋め込まれるのが「ベゼル」なのか「スクリーン」なのか…ということ。
前掲画像の左側は「ベゼルの上」のように見えますし、右側は「スクリーン内」に見えます。
これ、非常に重要なポイントだと考えます。
現状、「スクリーン下カメラ」は、その精度の面で非常に難しい技術のようです。
SONYは言わずとしれた画像・映像にこだわりをもった企業。その企業が「スクリーン下」を出してくるとは思えないのですが…。
上掲のiPhone Maniaさんの記事では「スクリーン下」とありますが、私はそれはないのでは…と考えます。
あくまでも極薄ベゼル上に極小レンズを搭載するからこそ生きる「Micro Matrix」なのではないでしょうか?
とすると、やはり下のようにベゼル内への搭載が常識的かと…。
他メーカーは「スクリーン下」に走る?
この「ベゼルイン」というアイデア、以前はiPhoneでも囁かれていました。
しかし、Appleとしてはその後「Face ID用カメラ」「インカメ」ともにスクリーン下に埋め込む方向で動き出しているようです。
その進度は遅々としているのですが、あくまでもスクリーン側にレンズ等が見えない「フルフラット」を目指しているのでしょう。
Samsungはいち早くカメラを「スクリーン下」に埋め込みましたが、その精度には問題がありました。
Android勢がどのような道を進むのかは、やはりGalaxyの方向性が大きく影響していくルことでしょう。
しかし、恐らくはSONYとは違って、あくまでも「スクリーン下」を目指してくるものと思われます。
5年後の情勢はどうなっているのか?
非常に楽しみな分野でもあります。