「M2 Proは3nmプロセス」の噂再び!
先日、
「新型Mac miniは3nmプロセスルールのM2 Proを搭載して今秋登場」
という話題をご紹介しました。
しかし、記事内でも書きましたが、私はこの考え方に懐疑的です。
理由は単純。
「"M2シリーズ"という枠の中で、異なるプロセスによるチップ構成はありえないのでは?」
と考えるからです。
M1シリーズは非常にわかりやすい構成でした。
5nmプロセスのM1というチップを基に、コア数を増加された「M1 Pro/Max」、M1 Maxを連結させた「M1 Ultra」というラインナップ。
当然全て「5nmプロセスルール」によって製造されたチップとなります。
このように、同一プロセスを強化したり連結させたりという考え方で製造されることにより、上位チップの性能の予測がしやすくなって、
「自分にとって必要なチップはなにか?」
というユーザー側の判断へと繋がるわけです。
シンプルであり、なおかつユーザーに優しいM1のチップ構成については、以前の記事でも個人的な賛同の気持ちを表した次第です。
しかし、そんな中での「M2 Proの3nmプロセス」問題。
今後のMチップの行方にも関わってくる一大事だと考えます。
「工商時報」、果たして信頼に足るか?
記事によると、
工商時報が、TSMCの3nmプロセス製造ラインが来月から稼働開始すると報じた。Tom’s Hardwareが、TSMCの3nmプロセスと5nmプロセスを比べた場合の性能向上率を予測している
ということです。
まずもって注目なのは、今回の「第二報」を報じたのも、前回と同じ「工商時報」だということ。つまり、異なるメディアが今回の考え方を支持しているのではない…ということです。
しかし、工商時報としても、前回の記事の後追いをすぐさまやってくるあたり、それなり根拠を掴んでいる…ということなのかもしれません。
前回の記事では、「3nm製造を今年後半にスタート。最初の製品はM2 Pro」ということを述べていた工商時報。
今回は「来月(9月)からライン稼働開始」という具体的な期日にまで言及してきました。
これまでは「3nmプロセスルールへの以降が滞っている…」という捉えが殆どであり、3nmの製造・搭載を強く推しているのは現状工商時報のみですので、これが現実のものになれば「大スクープ」ということになるのかもしれませんがどうなるでしょう?
どうしても、
「M2は5nm、それ以降は3nm…」
という節度のなさが気になってしょうが無いんですよね〜。Apple、そんなことしますかね?
だったらM2も3nmで製造できるまで待てばよかったのに…。
「最初はiPhone」という決まり事もなくなる?
更にもうひとつ気になるお約束が…。
それは、
「新プロセスルールで製造された新チップは、最初にiPhoneに搭載される…」
ということです。
もし3nmチップの最初の搭載がM2 Proであるとすれば、この約束事がいとも簡単に破られてしまうことになりますね。
Apple、そこまで節操が無いことやりますかね?
個人的には、「ユーザーとの暗黙の契約」という意識からも、従来の路線を継承する…と考えるのですが。