一気に驚きの進化！
センハイザーの「MOMENTUM 4 Wireless」をレビューしております。
ここまで、「スタイリング、ペアリンク編」「音質ファーストインプレッション編」をお届けしました。
肝心の音質については急ピッチでエイジング中。
当初の印象からは変化を感じているところです。どの程度変わるのか、お楽しみに。
さて、時代が「ワイヤレス」になるにつれ、「屋外に持ち出しての使用」が前提とされる活用方法が定着してきたこともあり、「ノイズキャンセリング」「外音取り込み」に対する要求も上がってきました。
センハイザーに関しては、イヤホン初のノイキャン搭載機である「MOMENTUM True Wireless2」に至っては、そのノイキャン性能は「おまけ程度」でした。
ヘッドホンである｢MOMENTUM Wireless3｣は、どうしても比べられるSONYの「WHシリーズ」よりは劣っているものの、個人的には必要十分かな…と感じていたところです。
しかし、総じて「ノイキャンはSONY」という一般的な認識ではありました。
ゼンハイザーに求めるものは「音質」…というユーザーが非常に多いとは思いますが、ワイヤレスも世代を重ね、そろそろセンハイザーだからといって許される時期は過ぎた…という時期に入ってきたことも事実。
そして、「MOMENTUM 4 Wireless」はセンハイザーからの確かな「回答」と受け止めることができる出来になっています。
はっきりいって「SONY並」！
「MOMENTUM 4 Wireless」、ノイキャンの効きが凄いです！
先代の｢MOMENTUM Wireless3｣の感覚で装着すると、「キュッ」とノイズが消え、まるでSONY機を装着しているような感覚に。
一世代でこれだけ違うか…と驚きを感じるレベルです。
レビューでも書きましたが、「WH-1000XM5」のノイキャン性能は先代からそれほど伸びていません。もはや行き着くところまで行き着いているのかもしれません。
あまりにノイキャンが効きすぎることによる危険性等の観点から、人の声等の高音側におけるノイキャンの効かせ方には限界があるようで、何かしらの忖度が働いている可能性もありますし、単純に技術的に難しい領域に入ってきた…ということも考えられます。
そして、「MOMENTUM 4 Wireless」がその隙に一気に間合いを詰めた…という印象です。
各種レビューを観ても「互角」という見解が多いのですが、個人的には、
「低音域に関してはむしる"MOMENTUM 4 Wireless"の効きが優れている」
と感じます。
僅差ですけど…。
これ、数年前までの常識では考えられないほどの進化です。
センハイザーの音は好きだが、ノイキャンが…と考えて躊躇しているユーザーにとっては画期的な機種になりそうです。
外音取り込みも素晴らしい！
外音取り込みも素晴らしいです。
モードを変えると一気に周囲の音が入ってきます。
音量的にも申し分ありませんし、音質もヘッドホンを装着していないかのような感覚。
「AirPods Pro Maxほどではない」
というレビューが多いのですが、ホントかな？
私はMaxは持っておりませんので確かめようがないのですが、これ以上何を改善すればいいのか…というレベルで聴き取りやすいと思います。
一気にこれまでのハンデを回収してきた「MOMENTUM 4 Wireless」。
しかし、やはりあくまでもメインは「音質」。
次回は音質に関してある程度の評価を下していきたいと思います。
ただ、言えるのは…。
「MOMENTUM 4 Wireless」、エージング必須です！
