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ゼンハイザー「MOMENTUM 4 Wireless」レビュー⑥〜音質最終評価/大化け編 4〜50時間のエイジングは必須!〜

音質最終評価編

 センハイザーの「MOMENTUM 4 Wireless」をレビューしております。 


 ここまで、「スタイリング、ペアリンク編」「音質ファーストインプレッション編」「ノイズキャンセリング、外音取り込み編」「音質評価(エイジング20時間)編」「音質評価 錯綜編」をお届けしました。

 エイジング20時間の段階で、それまで気になっていた「音場の広がり不足」に大きな進展がせ見られず、逆に先代の「MOMENTUM Wireless3」のよさを再認識させられる…というしゃれにもならない展開を迎えておりました。

 まずもって今回の「MOMENTUM 4 Wireless」は、「エイジングの効果あり」ということは分かりましたが、私のこれまでの経験から言って、「MOMENTUM True Wireless(初代)」「MOMENTUM Wireless3」ともに、20時間ほど鳴らせばかなりその素性が分かってくる(もちろんそれ以降の鳴らし込みで更によくなっていくのですが)…という手応えがあったため、

「"MOMENTUM 4 Wireless"の音場傾向は大きく変わらないのでは…?」

という懸念が生じておりました。

 前回の「錯綜編」では、その点に関する悩みを書かせていただきましたが、なんと、その後の鳴らし込みで思わぬ変化が生じました。

 「MOMENTUM 4 Wireless」、黙って50時間はエイジングすべきです!

 

いきなり音場が広がった!

 20時間のエイジング後、
「不発覚悟でとりあえず鳴らし込みは続けよう…」
と、期待はせずに更にエイジングを薦めておりました。

 もはや正確な時間は把握できないほどのほったらかしぶりだったのですが、恐らくは4〜50時間ほど経過した後に聴いてみると、驚きの変化が…。

 なんと、音場が一回り広がっていたのです!


 これまでは中央付近にダマになって聴こえていた音が、全体的に後ろに引き、中央の空いた空間めがけて鳴ってくるような印象を受けるようになりました。

 「音が引いた」ことで、特に前後の方向の立体感が増すとともに、一つ一つの音の輪郭がはっきりとし、音の分離もはっきりとします。これによって、「MOMENTUM 4 Wireless」のもつ解像感がよく分かるようにもなりました。

 正直言って、
「ここまで変わる?」
と驚くくらいの変化です。

 この驚きは、「MOMENTUM True Wireless」「MOMENTUM Wireless3」でも味わってきましたが、今回は相当に時間がかかった…という印象。

 実際に聴いてみて震えたのは、RADWIMPSの「人間ごっこ」です。
 この曲、元々横方向の広がりが生きている曲なのですが、鳴らし込んだ後の「MOMENTUM 4 Wireless」ではこれに奥行き感が加わり、ボーカルの厚みも増したことでスケールの大きな曲として聴くことができました。

 先代「MOMENTUM Wireless3」も当然立体感は秀逸。
 というか、立体感だけであれば先代の方が優秀です。しかし、「人間ごっこ」ではどうしてもボーカルの線の細さや高音の伸び不足を感じてしまいます。

 気持ちよく聴けるのは断然「MOMENTUM 4 Wireless」!
 この評価、エイジング20時間の広がりのない音場では決して下せないものです。

 そのくらい、「+20時間」のエイジング効果が絶大だったということなのです。

 ご助言します!
 「MOMENTUM 4 Wireless」、黙って50時間はエイジングしましょう!

 

「DX300Max + IE900」の偉大さ

 私がここまで自分なりの判断を下せるのには理由があります。

 それは、「DX300Max + IE900」の存在。

 この組み合わせ、最高なのです。
 詳細は以前のレビューを見ていただきたいのですが、私がゼンハイザーに求めている「音場の広さ」「低・中・高の音の繋がり」「解像感」「分離感」「定位感」「艶っぽい音」等のリスニング寄りの要素がほぼ満点。

 IE900に関しては、あの小さな筐体で、どうしてこんな音を出せるのか…という思いがあせることがありませんし、DX300Maxに関してはIE900のポテンシャルを発揮される底知れない懐の深さを感じます。

 そして、この音が規準となり、「MOMENTUM 4 Wireless」に対する要求も決まってきます。
 また、自分にとって譲れないのは「音場」だということを再認識させてくれたのも両機があってからこそだと、今になって感じています。

 というわけで、

 あくまでも私の本筋は「DX300Max + IE900」
 ノイキャンが必要なときは「iPhone + MOMENTUM 4 Wireless」
 気軽に聴きたいときは「iPhone + WF-1000XM4」

となっていきそうです。

 ただ、「MOMENTUM Wireless3」の音場は非常に魅力的なので当然キープ。
 逆に「WH-1000XM5」は売却してもいいかな…。

 

 最後に…。
 私のワイヤレス環境においては、「iPhone」が必要だということも分かりました。
 何故かiPhoneの方が音場が広いのです。全ての機種において。

 また、AQUOS Sense6でLDACやAptX Adaptiveで聴くと、中央に寄った音に聴こえ、私の好みの音にはどうしても近づきません。

 更に、やや解像感は上がるものの、それらが独立してバラバラに音を奏でる傾向が強く、ひとつの音楽になりきっていない印象も受けました。

 ここで分かったのは、
「現状、Bluetooth接続だとLDAC等の音のよさを完全に再現できるまでにデバイス側が成熟していない」
ということ。

 また、AACの音が「悪い」とは聴こえませんし、十分iPhoneで満足できます。あくまでも音場優先の選択でいきます。当分は…。

 後は…。
 今後AirPods Pro Max2が「LC3」に対応したときにどのような音を奏でるか…ということ。

 すでに心は「AirPods Pro Max2」にロックオンです!

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