Parallels Desktop 18が10月から値上げ!
日本では様々なものの価格が10月に一気に上がるようです。
また、アメリカで空前のインフレが起きているとのこと…。
日本では賃金も十分に上がらないのに物価がそれ以上に上がっていることや、円安が急速に進んでしまっていることが上乗せになっているため、結構苦しい情勢ですね。
ウクライナ情勢も収まる様子が無く、経済の不安定な状態が好転できないままに時が流れてしまっている印象を受けます。
そんな中…。
先日新規バージョンが発売された「Parallels Desktop 18」が、10月に値上がりするようです。
それもかなりの額が…。
20〜30ドルのアップは痛い!
記事によると、
M1/M2チップ搭載製品を含むMac上でWindows 11を簡単に動作させられる仮想化ソフト、「Parallels Desktop 18」が10月から値上げされます。
ということです。
値上がり額は以下のように…。
結構な額じゃないですか?
サブスク版で「20ドル」、買い切り版は何と「30ドル」の値上げです。
今回の値上げは、円の為替相場の変化ではなく、ソフトウエアの価格そのものが上がるためのもののようですが、「アプリケーションの大幅値上げ」はちょっと腑に落ちない面もあります。
当然人件費等の様々な開発コストは上がってるのでしょうが、それにしても「30ドル」の値上げって…。
工業製品のように単純な原材料、製造施設という概念があまり想像できませんので、昨今のインフレの情勢を価格に転嫁するには今ひとつ「大義」が不足しているような印象を受けます。
額が額ですので…。
さらに…。
サブスク版と買い切り版とで値上がりの額に差を付けているのもわけが分かりません。
どう考えても、Parallels側が、安定して収入を得ることのできるサブスク版への誘導を図っていることが分かります。
これはかなり嫌な感じがします。
どのような形態で購入するかはユーザーの自由であり、そこにメーカー側の差別化は要りません。
「AppleSilicon Mac」版BootCampは?
さすがにここまで値上がりしてしまうと、購入をためらうユーザーも多いでしょうね。
これまで使っていたWindows用のソフトをMacで他のアプリに切り替える方も多く出てくるでしょう。
もちろん、どうしてもWindowsを導入しなくてはならない場合は購入せざるを得ないのでしょうが…。
ここで非常に気になるのは、以前ちらっと話題になっていた「AppleSilicon Mac」版のBootCampです。
先日、Parallels Desktop 18でARM版Windows11の正式版が利用できるようになったという記事をご紹介しました。
せっかく、Microsoft側の正式なお許しが出た…と喜んでいたところでの今回の大幅値上げ。
タイミングがあまりにも残念すぎます。
となると、MacでWindowsを起動させるもうひとつの方法を考えた時に、Intel Mac時代の「BootCamp」が思い浮かびますね。
これまで仮想化アプリへのインストールを拒んできたMicrosoftが正式に「Go」を出したのであれば、今後「AppleSilicon MacでのBootCamp」も許容する方向に進まないでしょうか?
もし「AppleSilicon Mac」版BootCampが現実になるのであれば、Parallelsなしでもいいかな…とも考えます。
もちろんParallelsのMacとWindowsのアプリを同時に立ち上げられる…という最大の利点は失いますが、そもそもMac用のアプリ、Rosetta2で起動するアプリで十分立ちゆくというユーザーがかなり多いと考えます。
今回のParallelsの値上げが、自ら仮想化の未来を閉ざすことになりはしないでしょうか?
何故か胸騒ぎがしてしまいます…。