瀬戸弘司さんの「iPhone14 Pro 新機能解説動画」が秀逸な件!
iPhone14シリーズのようなビックタイトルが発表されると、YouTuberさん達がこぞってレビュー動画をアップしますね。
過剰にあおってくる方もいれば、過度にマイナス面をえぐってきたり、逆にAppleのよさばかりを強調するような方も…。
最近ではこのようなレビュー全般を否定的に主張する方までいらっしゃいます。
要は、しっかりとした自分の目をもちながら、どれだけ「参考にできるか」…ということになります。
そんなガジェット系YouTuberさんの中でも最古参とも言えるのが「瀬戸弘司さん」。
非常に癖のあるYouTuberさんではあるのですが、私はそのレビュー内容の正確性、公平性という意味で、信頼しているレビュアーさんの一人です。
今回その瀬戸さんも「iPhone14 Pro」についてのレビュー動画をアップしているのですが、その内容が秀逸です。
私の考えていることとぴったんこ。
Appleの新製品に流されないあたり、更に信頼度が増した気がしています。
「Dynamic Island」「アクションモード」「48Mピクセルカメラ」
まずもって、iPhone14 Pro発売前の瀬戸さんは、Appleから発表された「Dynamic Island」「アクションモード」「48Mピクセルカメラ」等の新機能に大興奮し、実機を手にできるのを心待ちにしておりました。
そんな瀬戸さんが、iPhone14 Proの実機を手にして次のように評価しております。
Dynamic Island
Dynamic Islandに関しては、これまで活かせていなかったディスプレイ上部のスペースを有効活用していることに対して素直に評価するとともに、2つのアプリを実行した際には「i型」の表示になって2つのアプリを表示するなど、そのギミックに関しても高評価を与えています。
しかし、瀬戸さんはこの「Dynamic Island」を、
「バックグラウンドで動作しているアプリの状況を通知してくれる機能」
とまとめており、Appleが推しているものの主役になる機能ではない…としています。
あれば便利だけれど、無くても困らない…と。
言い得て妙だと思います。
アクションモード
手振れを大幅に抑えた動画を撮影できる「アクションモード」に関しても、その有用性は認めつつ、
「画質は明らかに落ちる」
と、その欠点をしっかりと突いています。
また、「アクションモード」にすると4Kの動画が「2.8K」へと画素数が低下することを突き止め、アクションモードの正体が、
「手振れが目立つ画像周辺部分をカットし、クロップして中央部部のみを使うシステム」
であることを明らかにしました。
また、通常モードでも十分に手振れが効いていることから、アクションモードは画質よりも手ぶれ補正優先で、しかもほんの少しでも手振れを抑えたい…という非常にニッチな用途でその力を発揮するということを解明しています。
48Mピクセル
Appleが高らかに謳った「48Mピクセルカメラ」の正体については本ブログでも記事にしました。
瀬戸さんもこの部分を突くと同時に、48Mで撮影できる「ProRAW」のファイルサイズの大きさ故、連射が全く効かない…ということを実証しています。
ProRAWで撮影すると、上記画像のようにシャッターボタン周りに渦巻きのようなアニメーションが出現し、シャッターボタンが押せない状態になりました。
この状態は結構長い時間継続し、ProRAWは記念集合写真のような1枚をきっちり撮影するような場合でしか使えない…ということが分かります。
やはり高画素の写真を自由に撮影するであれば一眼カメラが必須のようです。
そして…。
瀬戸さんのiPhone14 Pro評は、
「総じてiPhone13 Proと変わらない。ニッチな部分で新機能が欲しい…という以外のユーザーは積極的に買い換える必要は無い」
と締めくくられます。
「iPhone14 Pro本体よりも、iOS16の変化の方に興奮した」
という言葉も、私の受け取り方と同じでした。
iPhone14 Proは次世代への橋渡しのスマホ
iPhone14 Proへの私の思いを代弁してくれたようで、非常にすっきりするレビュー動画です。
瀬戸さんも、そして私も、iPhone14 Proを否定しているわけではありません。
ビッグチェンジという機種ではありませんが、着実に新たな技術や考え方を取り入れ、「繋ぎ役」としての役目はしっかりとこなしていると考えます。
次のビッグチェンジは、「Face IDカメラ・センサーがディスプレイ下に埋め込まれる」数年先のモデルか?
逆に言えば、それほど大きな変化はないものの、ユーザーの心を捉える着実な進化を遂げ、ハードの進化不足をOSで補うことのできるAppleのトータルの力のすさまじさを感じた…ということにもなります。
iPhoneは、今後も我々を楽しませてくれそうです。