AirPods Pro2レビュー ノイズキャンセリング編
AirPods Pro2のレビューをしております。
外観の変化が想像以上に少なかったため、当初のインパクトは弱めでしたが、今回のAirPods Pro2最大の売りは、「２倍」になったとAppleが主張するノイズキャンセリングです。
まあ、Appleが「〇倍」と表現することはよくあることですが、大抵は「あ〜っ、そんなもんか…」程度で終わってしまうもの…。
さて、実際のノイキャンの効きはどうだったのでしょうか？
低音の効きは確実にアップ！
はっきり言って、初代のノイズキャンセリングはデビュー３年が経過した現在でも一級品です。
それが「２倍」って？…と、甚だ疑問の残るAppleの主張に、半信半疑のまま視聴することに。そもそもノイキャンの効きの数値化って、一般人のスケールとしては非常に分かりにくいですよね。
しかし…。
その違いは一聴にして分かりました。
最大の違いは「低音」の除去です。
身近で鳴っているサーキュレーターや換気扇の音が一気にかき消されます。
初代も相当ノイキャンが効いておりますが、聞き比べてみると明らかに２代目の効きが優秀。はっきり分かるレベルで、これが「２倍」と言われると、「ああ、そうですか」と認めてしまうほどのものです（笑）。
その後、乗用車に乗っている際の具合を検証したところ、「２代目」のすさまじさがよく分かりました。
とにかく、エンジン音、ロードノイズ、風切り音等の低音よりのノイズが殆どしない程度にカットされています。
これ、初代との差が歴然です！
「劇的」ともいえる効き具合に、装着した瞬間に違和感を覚えたほどでした。
これは素直に凄いです！
ただし、高音部に関しては初代との違いは微妙。２代目の方がやや優れているのは明ら化ですが、低音ほどの差は無いかな…。
人の話し声は平気に入ってきますし、高音の生活音もしっかり聴き取れます。
初代のノイキャンの効きが強すぎてファームウェアのアップデートで改悪された…とされておりますが、万が一の場合を考えて高音部は敢えてカットしない仕様になっているのかもしれませんね。
電動歯ブラシを使っていても…
あと、これは非常に個人的な使用感なのですが、電動歯ブラシを使用しながらでも、YouTubeの音声が聴き取れます。
歯磨き時にガジェット系のYouTube動画を観ることがあるのですが、初代では歯磨きの音が邪魔になって音声が聴き取れないほどでした。
しかし２代目は、もちろん歯ブラシの音は聞こえるのですが、イヤホンからの音声もしっかり聴こえるレベルなのです。
つまり、単なるノイキャンだけでなく、耳の内部での音の伝わり方自体も改良されていると思われます。あるいはそれも一種のノイキャンの効きに内包されるのかもしれませんが…。
この「聴き取りやすさ」は通常の音質にも影響を与えています。
次回はAirPods Pro2の「音質」について。
