2022年秋ドラマ展望!〜「小粒感」は前季以上?
10月に入り、いいよいよ第4クールのドラマが始まります。
前クールは「大当たり」と言えるドラマは皆無であり、視聴率的に非常に低調でした。
まあ、脚本の質が低いものが多かったということもあるでしょうが、逆に優れた脚本・演技であっても視聴率が伸びない傾向も見られ、
「いいものはいいという評価をしっかりと下したいものだ…」
という思いも強く抱きました。
さて、新クールですが…。
もしかすると「小粒感」は前季以上かも…と感じてしまいます。
作品の質で勝負し、視聴率的にも成功するドラマが出てきてくれることを願います。
「医療もの」と「旬の女優物」に注目
まずもって感じるのが、「医療もの」が多い…ということ。
数年前にも今回のような「医療もの集中期」がありましたね。
個人的には、医療ものがこれ程までに乱立していなかった時代は非常に好みのジャンルでしたが、結局はどうしても同傾向の展開を迎えることが多いこともあって、最近は敬遠することが多くなっています。
「小児医療」となるとお涙ちょうだいの感動ものになるでしょうし、「カリスマもの」は現実離れして食傷気味。
「ドクターXのナース版」は舞台設定がほぼほぼ同じで展開も読めますし、研修医が過度に活躍するなんて現実味がありません。
今回もスルーかな…と考えております。
今季のひとつの特徴は、TBSに難あり…というところでしょうか。
「アトムの童」はおもしろそうですが、「君の花になる」は本田翼さんとアイドルグループの話ということで深みはなさそうですし(最近の火10の内容の薄さもありますし)、「クロサギ」は山Pの二番煎じを平野君では荷が重いでしょう。
火・金の両方で行き詰まるのは個人的には相当きつい。
ただし、「旬の女優」さんが出演するドラマとして期待したいものも揃っています。
①silent(フジ・木10)
川口春奈さんが主演となれば、まずはチェックしたくなります。
テーマは、
「“若年発症型両側性感音難聴”を患い、聴力をほとんど失っていた元恋人との再会から始まる恋」
ということのようです。
切なさ満載のオリジナル脚本ドラマになりそうで、近年の川口さんの演技力向上ぶりが発揮されそうな作品として大いに期待です。
②sister(日テレ・木11:59)
「愛し人は、姉の婚約者だった」
というかなりきわどいコピーが目を引く「sister」。
「秘密と裏切りだらけのノンストップ・ラブサスペンス」ということで、超ドロドロ系の内容となりそうですね。さすが深夜枠。
注目は着実に実績を積んでいる山本舞香さんでしょう。
これまでは比較的サバサバ系の役が多く、それはそれで見た目のイメージに合致してなかなかよかったのですが、今回はしっとり、ねっとり…という役柄になりそうです。
姉役の瀧本美織さんの陰のある演技は特筆すべきものがあると考えていますので、この姉妹の関係性がどのように壊れ、その裏に何が隠されているのか…という点に注目です。
③ファーストペンギン(日テレ・水10)
現在、こと「演技」という面で最も「観てみたい」と感じる女優さんが、ファーストペンギンに主演する奈緒さんです。
どんな役でもこなしてしまうカメレオン女優。その演技力は抜群です。
「ファーストペンギン」は、
「人生崖っぷちのシングルマザーが、たまたま訪れていた漁港のじり貧漁船団を立ち直らせていく」
という実話に基づいたストーリーのようです。
モデルとなった女性は、若くして屈強な漁師達を顎で使うような豪快な方のようですね。
まあ、奈緒さんだったらそのハチャメチャ感を出せるのでしょうが、個人的にはしっとり系の奈緒さんの主演ドラマを観てみたい…。
このドラマで名を上げて、次の飛躍へと繋げてもらいたいものです。
次回は深夜枠を含め、その他の注目策について…。