Googleの本気?
GoogleがPixel7シリーズとPixel Watchを同時に発表するとともに、下取りやストアポイントを活用した「買いやすさ」を露骨にアピールしているあたり、「Googleの本気が感じられる」という記事を書きました。
Pixel Watchを同時に…というあたり、完全に「iPhone + Apple Watch」に対抗しているのは明らかで、
「この際、一気にAppleからGoogleに乗り換えていただきたい!」
という、Googleからの提案なのだと捉えています。
そして、今後もその「攻勢」は続くかも…という記事が来ています。
来年に向け、新製品ラッシュが続く?
Pixel7シリーズで販売台数の倍増を狙う!
記事によると、
Nikkei Asiaが、Googleはサプライヤーに対しGoogle Pixel 7シリーズを800万台以上製造するように要請、Pixelシリーズスマートフォンの2023年の販売台数を、2022年と比べて2倍にすることを目指していると報じた
ということです。
何でも、「700万台以上」の製造をもくろんでいた「Pixel6シリーズ」の出荷台数が「370万台」に留まった…ということで。
ここで意気消沈せず、一気に攻勢をかけよう…と考えるあたり、まだGoogleは諦めていないということなのでしょう。
「IT之家」は、更なる攻勢として「Pixel7a」の早い時期の発売を伝えていますが、これが「Pixel7a」だということ。
従来の「a」シリーズよりも早く投入することで、正に一気呵成に決めてしまおう…ということなのかもしれません。
更に記事内には、これまでも噂のあった「折りたたみ式スマホ」や、Pixelシリーズの最上級モデルとしての「Pixel7 Ultra」投入についても言及しています。
下取り、ポイント等での物理的な販売促進策だけではなく、「Pixelシリーズの拡張」という魅力的な端末提供を伴った「倍増狙い」というあたりに、Googleの本気を感じます。
というか、これまでのGoogleは、
「中途半端な端末を中途半端な売り方をして自滅してきた…」
というイメージが非常に強かっただけに、ここまで本気になったGoogleを私は見たことがありません。
Googleの課題解決なるか?
iPhone14シリーズが不調?…という噂もありますので、このタイミングでGoogleが魅力的な端末を登場させることは非常に楽しみです。
しかし…。
前掲の記事にも書きましたが、これまでのGoogleのやり方が頭にあるだけに、この「やる気」が本当に続くのか?…という大きな心配を感じてしまうことも事実。
このあたりについては、以前に以下のような記事を書いたことがありました。
不安な点を考えていくと、まずもって、
「Pixel a」「無印」「無印 Pro」「無印 Ultra」「折りたたみ(Pixel Notepad?)」という多機種展開を、今後もしっかりと維持できるか
という点。
歴史を積み重ねてきたiPhoneですら、「mini」「Plus」など、未だにモデル展開の調整に四苦八苦しています。
不人気だからいきなり球数を減らす…ということをやっていてはユーザーの信頼を失うばかりですので、一度展開したモデルは辛抱して維持していく覚悟がGoogleには必要です。
更に…、「値引き販売」。
今回も下取り、ポイント等を活用して「実質0円」ということをGoogle自らが先導して行っています。
しかしこの戦略は諸刃の剣で、
「安く販売された端末のリセールバリューは期待できない」
ということは明らかでしょう。
しかも、これまでも販売不振に陥ったモデルを早々に割り引くという、後先顧みない販売を繰り返してきたGoogleです。
私は、すぐにはGoogleの販売方法が正常化するとは思えないのですが…。
ただ、もともとAndroidOSの元締めであるわけで、現在やろうとしているGoogleの戦略が軌道に乗りさえすれば、一気にAppleの強力なライバルになり得る…とも考えます。
でも…。その「起動に乗せる」までが大変なんでしょうけどね。
さて、半年後のGoogle、どのような端末販売をしていることやら。
注視していきましょう。