米国で、MacBookの「3年、3000円/月〜」サブスクが始まる
以前、
「Appleデバイスのサブスクが始まるかも…」
という話題がありました。
この記事の中で私は、
「特にiPhoneに関しては、安心して毎年買い換えのできるシステムであれば前向きに検討する」
ということを書きました。
逆に、Macに関しては使用年数が長くなることも考慮し、「要検討…」としておりました。
そして…。
今回、米国でついにラップトップMacのサブスク(リース)が始まった…という記事が来ています。
ただし、私が想像していたのとは異なり、Appleのサブスクではなく、「小売業者」のサブスクのようで…。
リセールバリューを考えるとかなり微妙かも…
記事によると、
GOBankingRatesが報じたのは、米国の家電量販店チェーンBest Buyがスタートした「Upgrade+」という新アップグレードプログラム。最新機種を分割払いで購入しつつも、2年後に新機種へと変更して使用機種を返却すれば、残りの分割支払金が免除される
ということです。
全くもって日本の通信キャリアが行っているiPhoneの販売方法と同様ですね。
GOBankingRatesの基記事を見ると、具体的なプランは以下のようになっています。
M1チップを搭載する999.99ドル(約14万6000円)のMacBook Airが、毎月19.99ドル(約2900円)で36ヶ月間使用できる…。
そして、残る280.35ドル(約4万1000円)の返済は免除…(残債を支払って購入することも可能)。
どうでしょう?
私はかなり微妙なプランだと感じました。
まずもって、自分で購入して3年間使用し、その際に売却するとなると、恐らくは「4.1万円」以上の値が付くことは確定的でしょう。
というか、かなりの+αが期待できるでしょう。
サブスクプランにはApple Care+が付帯しているということですが、その分を差し引いてもおつりが来るかと…。
更に、自分で購入した場合は、「3年」という区切りに縛られることなく新機種への買い換えが可能です。
もちろんサブスクプランも、残債を支払って購入するとフリーになれるのでしょうが、元来それが無理だからサブスク(リース)を利用するのであって、日本のiPhone購入がそうであるように、一旦サブスク(リース)のループに入り込むと、返却が前提の契約から抜け出すのは至難の業です。
iPhoneのサブスクも2年単位とかになる?
また、今後のMacは「18ヶ月サイクル」で新機種が登場するというモデル周期となりそうです。
ということは、サブスクでは「一旦契約すると次の機種は見送ることか前提」となりますね。
ここもなかなかに微妙で、もし革新的な新機種が登場した際に、自腹購入していたのであればリセールバリューが高い段階で売却し、18ヶ月で買い換える…ということが気軽に行えますが、36ヶ月のサブスクではなかなか壁が高くなるでしょう。
モデルの新旧にとらわれないユーザーであれば別ですが、新しもの好きのユーザーはストレスが溜まってしまいそうです。
さて、iPhoneのサブスクはどうなるでしょう?
Macが36ヶ月ということは、iPhoneは「24ヶ月」単位か?
そうなると、現在の日本と何も変わらないことになってしまいます。
私が個人的に期待しているのは、
〇1年単位での機種交換が基本
〇機種代金の半額弱を支払って返却することで新機種が手に入る(当然Apple Care+込み)
というプランです。
もちろんこのプランですと、24ヶ月単位の契約よりも月額料金はお高くなるでしょうが、新機種を自腹購入して1年で売却した場合の実質的な月払い額とApple Care+代金の合計を考えると、それなりの額になるのは仕方ないかと…。
そして、できれば「Appleとの契約」で行いたいと思うのですが無理があるでしょうか?
間に業者が入ることで余計なマージンが発生することは明白。
だったら、Appleとの間のサブスクにして、極力ユーザー側に有利な形での契約にしてもらえれば、結構な数のユーザーが興味をもつと考えます。
Appleが分からしても、「iPhoneユーザーの囲い込み」という視点から見ると、相当な旨みがあると考えるのですがどうでしょうか?