野村證券がiPhone14の値下げセールを予想!
先日、無印の販売不振をカバーしていると言われていた「iPhone14 Pro/Pro Max」用のA16Bionicに対して、Appleが減産の指示を出した…という記事をご紹介しました。
高額なProシリーズで本来の売れ筋である「無印」をカバーする…という考え方自体に無理があると考えてはおりましたが、「プロの減産」は極めて驚く情報でした。
これがiPhone14シリーズ全体の人気薄によるものなのか、世界的なスマホ需要の減退によるものなのかは分かりませんが、ここでProの需要も下がるとなると、2年単位でモデルの在り方を考えるAppleからすると、来年のモデルの販売にまで影響する一大事となります。
そして…。
その「iPhone減産」に関して更なる情報が入ってきました。
iPhone14の値下げセール?
無印の人気はProでは相殺できず
記事によると、
Appleは、2022年第4四半期(10月〜12月)から3四半期連続でiPhoneの出荷台数を減らす可能性があるとの予測を、野村證券が明らかにした。
同社はまた、AppleがiPhone14の生産台数を不自然に増やしていると指摘、需要喚起と在庫減らしを目的とした、異例のiPhone値下げを行うかも知れないと述べている
ということです。
一見、「減産」と「増産」が混在した意味不明の情報のように見受けられます。
これまでは、「Appleが無印の減産指示」「Proも減産」という流れで来ていたわけですので。
記事内でも、野村證券はiPhoneの出荷台数を、
2022年10月〜12月期に6%減
2023年1月〜3月期に8%減
同年4月〜6月期に11%減
と、順次減少させると予想していますし。
更に、「無印」の不人気を理由に増産体制に入った「Pro」では、無印の不足分を相殺できていない…と、明言しています。
これを受けて、最近の「Proも減産」という動きへと繫がっているのでしょう。
では何故、Appleが「iPhone14の生産台数を不自然に増やしいている…」と野村證券は主張するのか?
野村證券としては、
「Appleは年末もしくは来年前半に、iPhoneの在庫整理と需要喚起のために、異例の値下げセールを実施する」
と考えているのです!
特に不人気と言われる「iPhone14 Plus」にしても、当然部品発注自体は大量に行われており、相当の部品在庫を抱えているであろうことは想像が付きます。
また、生産ラインも現状すかすかであり、効率が非常に悪くなっていることでしょう。
これらの片を付けるために、一時的に無印の生産量を増やし、「値下げセール」を行って少しでも利益を確保しよう…としているという見立てです。
値崩れ必至の荒技…
現行品のiPhoneを、販売店の都合等の理由ではなく、Apple自らが値下げ販売するようなことがあったら、正に前代未聞の大事になるはずです。
「Apple製品は値下げしない」という「Apple神話」に大きな傷が付くだけではなく、恐らくiPhone14のリセールバリューにも多大な影響を与えるでしょう。
そして…。
一度付いてしまった傷の修復はなかなか難しいのでは?
しかし…。
そうでもしないと「巨人」の足下を支えられない…というほど深刻な事態に陥っている可能性もあります。
さて、野村證券の大胆な予想は当たるのか?
もし新年恒例のセールで、iPhone14が安くなっていたら、「的中」ということになるでしょう。
Appleにとっては正念場とも言える段階を迎えているのかもしれません。