DaVinci Resolveが「18.1」にメジャーアップデート
それほど動画編集を多用しているわけではありませんが、そんな中でも「DaVinci Resolve」を使用しています。
Final Cut Pro Xも所有していますが、敢えてのDaVinci Resolve。
その経緯はこれまでの記事に譲りますが、主な選択の理由は、
①Apple Siliconへの対応具合
②細やかなアップデート対応
の二点です。
①に関しては、特に「H.265」や「8K」のように、マシンに負担がかかる書き出し時において、格段にDaVinci Resolveの処理速度が速い…ということを確認しております。
DaVinci ResolveがMac Studio搭載のM1 UltraのGPUを効果的に活用しているのに対し、Final Cut Pro Xは相変わらず十分に活用できていません。
倍速再生ではFinal Cut Pro Xの動作がキビキビしているなど、当然双方一長一短あるわけですが、それでも純正アプリの効率が悪いという時点で個人的には萎えてしまいまして、Mac Studioの性能をフルに発揮できるDaVinci Resolveを選択しております。
また②に関しては、完全にDaVinci Resolveの圧勝です。
純正アプリでもないのに、Apple Siliconへの対応がFinal Cut Pro Xよりも早い…という異様な状態。
BlackMagic社の貪欲な姿勢には頭が下がるばかりです。
私は有償版を購入しましたが、無償版でも十分な機能を有しているため、「ただでApple以上のサポートをゲットできる」というとんでもないことになっております。
そして…。
この度、DaVinci Resolve18が、「18.1」へとメジャーアップデートを行いました。
もちろんこれまでも「18.0.x」という形で多くのアップデートを経ての今回の「18.1」。
Appleも見習ってもらいたいものです。
「音声分離(ボイスアイソレーション)」はFinal Cut Pro X以上の性能!
簡単な紹介動画はこちらをご覧下さい。
新たな機能がありすぎて、私のようなものにはキャパオーバーですが…。
ただ、恐らくは今回のアップデートの目玉といえるものは「音声分離(ボイスアイソレーション)」機能となるでしょう。
この機能、動画内の音声のみを鮮明にし、余計なノイズを取り除く…というもの。
前回のFinal Cut Pro Xのアップデート時に追加され、
「これがあるだけでFinal Cut Pro Xを選ぶ理由になる!」
とされたレビュアーもいたくらいの優れものでした。
今回、DaVinci Resolve18.1にもこの機能が追加されたのですが、これが完全にFinal Cut Pro Xを凌駕している神機能になっています。
特に上に紹介した「マエジマ家」さんの動画では、様々なパターンでFinal Cut Pro XとDaVinci Resolveの音声分離について比較してくれておりまして、特に外部の音とのバランスがとれていると思われる「25〜50%」ほどの適応量での差は「一聴瞭然」とでもいえるレベルです。
処理速度もアップ
また、ここしばらく停滞していた「書き出し速度」においても、僅かではありますが更なる改善が見られました。
これまで継続比較している「4K・60P/10分/H265/MP4」の同一動画書き出しにおいて、これまでは、
・17.4.5?→6分00秒
・17.4.6 →3分52秒
・18beta →4分05秒
・18正式 →4分02秒
という変遷をしてきました。
「18.0.x」のアップデートにおいては、「4分02秒」から変化がなかったのですが、「18.1」になって、
「3分58秒」
と、4秒の速度アップを実現しました。
僅かな差なのですが、BlackMagic社が、継続してチップ性能を発揮するための改良をしてくれていることが伝わってきて、本当にありがたく感じます。
先を越された機能に関して、先行アプリを凌駕する形で追加してきたり、これまでに満足せず性能アップを図ってきたりと、やはり私はBlackMagic社の「姿勢」を評価します。
今後もアップデートを楽しみながら、少しずつ使用頻度を上げられるように接していきたいと思います。