Foxconn鄭州工場の暴動がiPhone14 Pro/Pro Maxに与える影響は?
Foxconn鄭州工場の暴動のニュースはなかなかに衝撃的でした。
これまでも、「ゼロコロナ」政策をとる中国内での問題として、コロナ患者が出た工場が封鎖された…等の事例はあったようですが、今回はそれだけでなく、賃金未払いの問題もあるということです。
ただでさえ、先にコロナ封鎖の問題が解決に向け、新規労働者を雇い入れた矢先での今回の騒動。
状況がカオスすぎて理解が付いていかない…というのが正直なところです。
タイミングが最悪かと…
更にショッキングなのは…。
今回のFoxconn鄭州工場が、
「iPhone14 Proの約8割を製造する工場である」
という点です。
無印の不人気を「Pro/Pro Max」で埋め合わせている…という今回のiPhone14シリーズ。
その頼みの綱が、先の騒動に加えて再度炎上してしまったことで、今度は、
「売りたくても品物がない…」
という最悪の事態さえちらつきます。
更に良くないのは、その時期が丁度ホリデーシーズンに重なる…ということ。
現状、日本におけるApple Online StoreでのiPhone14 Pro/Pro Maxの納期は5〜6週間と、発売直後よりも伸びている状況が続いています。
今回のFoxconn鄭州工場の件がなければ、新規労働者を採用したことで納期が徐々に縮まっていく…と考えられていましたが、その見通しが一気に不透明になってきましたね。
日本の現在は…
以下の記事を見ると、日本においては各キャリアにおいては「在庫あり」となっている機種
まだまだあるようです。
しかし、docomoは「Pro系」の在庫が枯渇しているようですし、その他のキャリアでもストレージ量によって虫食いの状態に陥っています。
このような状況が今後も継続したり、頻発したりするのであれば…。
今後のある程度売れるシーズンを「在庫不足」のままで過ごし、
「気付いたら、新機種待ちに向けてユーザーの意識が働き始める…」
という最悪のケースも考えられます。
もしそうなったら…。
Appleが一度下方修正したiPhone14シリーズの売上予想を、更に下振れ方向に調整しなくてはならない事態に陥ることも…。
「巨人」が崩れ始めるきっかけは、後から考えると、このような些細な出来事だったりすることもあるようで…。
やはりAppleは、脱中国を急ぐべきなのでは?