Macのキーボードは「ガラス化」する?
Apple Silicon Mチップの登場以来、MacBook系の注目度が急上昇しました。
チップ以外にも、miniLEDディスプレイ、スクエアデザインの新筐体、キーボード等、それまでのMacに対して様々な面でリニューアルが行われており、派手さはありませんが着実にな進化を遂げている感がありますね。
次の「ジャンプアップ」は何なのか?
MacBook系に関しては、これまでも様々な特許情報が話題として上がっているのですが、「キーボード部のガラス化」はその中でもしぶとく「生き残っている」アイデアのひとつです。
そんな中、「ガラス製キーボード」に新たな特許が追加されたという記事が来ています。
ガラスは… 堅牢性が非常に気になる
記事によると、
Appleが、米国特許商標庁(USPTO)に出願しているガラス製キーボード搭載MacBookの特許を更新した。新たに、キートップ部の構造とタイピング時の変形に関する記述が追加されている
ということです。
Appleはすでにキーボードをガラス化する特許を申請済みですが、今回注目なのは、「変形するガラスキートップ」に関する新特許。
つまり、
「ガラスでありながら、キートップ部分が打ちやすいように変形する」
という新構造ガラスに関する新特許…ということです。
具体的には…。
〇キーボード部(下記図表1の114)を約40ミクロン以下の強化ガラス製にする
〇ガラスの表面は平面とは限らず、キートップ部(下記図表10Aの1006)を盛り上げるなどすることで、各キーの位置を識別しやすくする
〇キートップ部のガラスを柔らかく作ることで変形しやすいようにし、ユーザーがタイプした時に指にかかる負担を軽減する
ということ。
「変形可のガラス」を用いることで、どの程度の打ち心地を実現することができるのかは分かりませんが、もし物理キーボードに迫る心地よさを得ることができるようであれば、ノート型PCの新たなる可能性を創造できそうです。
しかし…。
個人的にどうしても気になるのが、堅牢性。
iPhoneにしてもガラス製にすることで高級感を得ることができるとともに、MagSafe充電を可能にしている…というメリットがあります。
ただ、その反面、落下させたときの破損が非常に怖いのも事実。
ディスプレイの破損も怖いのに、背面のガラスにも気を配らなくてはならないのは大きなストレスです。
MacBookでキーボードがガラス化されることで、Macの持ち運び、キーボード部への衝撃等で、これまで以上に扱いに気を遣わなければならなくなるのは明白。
個人的には進んで使いたいとは思えないのがガラス製キーボードです。
どう考えても、物理キーボード以上の心地よい打ち心地は実現できそうにもありませんし…。
PCにとって、キーボードの打ち心地は非常に重要であると考えているので、慎重に考えたいところです。