iPhoneSE4までも発表されない可能性が?
先日は、iPhone15 Ultraや新型iMac Proの登場を危ぶむ声が上がっている…という記事をご紹介しました。
また、新型Mac Proに搭載されると言われていた「M2 Extreme」の採用が見送られた…という記事や、「M2 Ultra」投入見直しの記事も…。
どうもこのところのApple関連の噂には、これまでには感じられなかった「変革の匂い」を感じざるを得ません。
そして…。
なんと、これまで散々噂されてきた「iPhoneSE4」に関しても衝撃的な情報が飛び込んできました。
「非効率モデルの一掃切り捨て」はあるのか?
記事によると、
アナリストのミンチー・クオ氏が、Appleは2024年を予定しているiPhone SE(第4世代)の量産開始時期を延期、もしくはそれ自体を中止する可能性が高いとの予想をTwitterに投稿した
ということです。
衝撃的なのはその「理由」です。
それが、
同一価格帯のモデルであるiPhone SE(第3世代)、iPhone13 mini、iPhone14 Plusなどの出荷台数が常に期待値を下回っている
ということなのです。
クオ氏は、
「iPhone SE(第4世代)など重要ではない新製品の開発費を削減することは、経済状況が不透明な2023年を乗り切る点でも重要」
と述べているのですが、これ、なかなかに刺激的な考え方です。
つまり、今後のAppleが、
①不人気機種、あるいは人気が薄い機種はディスコンにする可能性が強まる
②これまでの流れとは逆に、「モデル数を精選する(絞る)方向」に動く
と考えられるからです。
例えば、iPhone14シリーズで「Plus」の打ち切りの噂が出たことは「不人気機種の一掃」に繫がりますし、「M2 Extreme」「iMac Pro」の噂は「ニッチな製品の一掃」に繫がります。
本当にこのような「非効率モデルの一掃」はあり得るのでしょうか?
真逆の舵取りには違和感
個人的には、最近の極端な戦略には違和感を感じます。
だって、これだけ機種の選択肢の幅を広げてきたのはApple自身だからです。
ここで、
「モデル数を増やしても非効率なだけ…」
と、それまでと真逆の舵取りをするのであれば、あまりにも唐突ですし、ユーザーの気持ちを考えていない一方的な戦略転換と捉えられても仕方ないのではないでしょうか?
「iPhone14 Plus」の後継機が出てこない…というのも、これまでの「2年間は我慢する」というAppleの姿勢に反するものですね。
また、Mac Pro、iMac Pro等の機種も、そもそもがニッチで非効率的なモデルであることを承知した上で、これまでAppleが市場に投入してきたモデルであるはずです。
そこを抑えて、
「売れるものしか作らない…」
というのでは、Appleはあまりにもつまらない売り方しかできない企業に成り下がってしまうのではないでしょうか?
不人気機種の動向を変更したり、モデル効率を考えて投入モデルを精選する…ということは当然行われるべきでしょうが(その前にこれまでの多機種展開の反省をすべきでしょう)、「手の出しやすいモデル」を準備したり、「夢を与えるモデル」を投入したりすることは絶対に必要だと考えます。
あまりに効率性ばかりを追い求めすぎると、企業体質が硬直化し、先行きが怪しくなってしまうのでは…と考えます。