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AVIOT「TE-Z1PNK 」レビュー② 『音質ファーストインプレッション 前編』〜深みはあるが、癖のある音〜

肝心要! 「TE-Z1PNK 」の音質は?

 AVIOT「TE-Z1PNK 」のレビューをしております。 

 

 先日は、「到着・ペアリング編」をお届けしました。

 

 さて、今回は肝心要の「音質」チェックです。
 AVIOTのイヤホンは、エイジングしてもさほど音質の傾向が変わるということは感じませんので、ここが勝負どころ。

 現時点でワイヤレスイヤホン最強と考えている、同じくAVIOTの「TE-J1」以上の音を奏でることができるのか?

 いざ勝負!

 

好みは当然ありますが… 「TE-J1」の圧勝では?

 以前にもご紹介した「TE-J1」の音質評価を再度記したいと思います。

〇とにかく解像度が高い。iPhone14 ProのAACで聴いていても、他のイヤホンでLDACで聴いているような感覚。

高音の煌びやかさがえげつない。これまでのワイヤレスイヤホンは、解像度が高くて高音も伸びるとなると、どうしても音の線が細くなり、過度にとがった音になることが殆どだったが、そのような刺激的な音にはならない。

〇煌びやかな上に、どこまでも伸びていく。大概のワイヤレスイヤホンでは、どうしても高音が伸びきれず、一定のところでブツッと途切れるような感覚があったが、「TE-J1」はエンドレス。有線の高級ダイナミックドライバー機のような感覚。

低音の質が素晴らしい。深く沈み込み、かつ艶がある。大概、キレが良ければ深みがなく、艶があればキレがない…ということになりがちだが、「TE-J1」は非常に高いレベルで両立ができている。キレと艶の両立は、とてもワイヤレスのレベルでは考えられないほど。

〇高音、低音ともにめちゃくちゃ主張するのだが、中音域もしっかりと出ていて、引っ込むことはない。丁度いい位置で耳の近くで歌ってくれているようなボーカルが再現される。もちろ解像度はバリ高。

〇低−中−高のそれぞれの音域が主張し合っているのに、それぞれが被って邪魔をすることがない…という奇蹟のチューニング。

音場としては、横方向に非常に広い。かといって、ボーカル帯がスカスカになることはなく、実に気持ちよく聴ける。奥行き感もそこそこあるため、ある程度の音の厚みを感じることができる。そのバランスが異次元。

〇BAとダイナミットドライバーのハイブリッドということを全く意識させない。自然な音の繫がり

欠点は…。特になし! 欲を言えばもう少しだけ音に厚みが欲しいが、それは有線最高級イヤホンの世界。

 

 ワイヤレスでこの音は…と感心せざるを得ない音質でした。 

 

さて、「TE-Z1PNK」の音質は?

〇一聴して分かる「低音重視」の音作り。

〇低音の量、重さは「TE-J1」より上。

〇 "ずっと真夜中だったらいいのに" の「ミラーチューン」などを聴くと、ベースやギターの艶めかしい低音が押し寄せてきて心地良い。

△量・雰囲気ともに評価できる低音だが、締まりがなくだぶついて聴こえる。ゆるい音傾向がハマる曲があることは事実だが、この量感のある緩さが中・高音をスポイルすることの方が多い。

△低音の量感が多く、しかも前にせり出してくる聴こえ方をするために、中・高音が引っ込んで聴こえる。特に中音のボーカル帯の物足りなさは顕著。

△中・高音は量感だけでなく解像度も不足しており、伸びも足りていない。「TE-J1」のどこまでも伸びていく感覚は影を潜め、伸びきれないBluetoothを感じさせる高音部。

△低音部は左右の広がりを大いに感じるのだが、中・高音部が埋もれている感覚が強いため、「全体として」の音場の広がりを感じづらい

豊かな低音と、カスカスしている中・高音部との繋がりが良くない。「ウーファーとしてダイナミック型を、ツイーターとして平面磁気駆動型ドライバーを同軸上に配置した新開発コアキシャル2wayドライバー」がウリだったはずだが、はっきり言ってそのよさを生かし切れていない。

 

 まずもって最低限言えるのは、「TE-Z1PNK 」と「TE-J1」は、同じ土俵で語ってはいけない、全くもって傾向の異なるイヤホンである…ということです。

 

 それを承知で、あくまでも自分的には…ということにはなりますが、一般的に「高音質」と語られるのは圧倒的に「TE-J1」だと考えます。

 

 長文になりましたので、比較結果の検討については次回…。

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