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消えゆく「iPhoneSE4」の噂をまとめた記事が登場〜哀愁が漂っています〜

消えゆく「iPhoneSE4」…

 これまで「iPhoneSE」のシリーズ、「廉価版iPhone」「コンパクト版iPhone」として確固たる地位を築いてきました。

 

 Appleのエコシステムの恩恵を受けたい、iOSの操作性を味わいたい…という思いはあるものの、多くの予算はかけたくない…というユーザーにとってはありがたい機種でした。
 学生の「初iPhone」としても重宝されたのではないでしょうか?

 また、どうしてもディスプレイが大型化していく昨今、コンパクトな筐体を好む方や、手が小さくて6インチ以上の画面サイズでは物理的に厳しい…という方にとっては救いの機種でもあったはずです。

 

 そんなiPhoneSEの後継機「SE4」に関しては、数年前から「画面大型化」の噂とともに常に登場の予感がありました。

 まあ、コンパクトをウリのひとつとしていたSEに「iPhone XR」ベースの6.1インチを採用するのはどうか?…と、私は非常に疑問視していたのですが…。

 しかし、昨年後半になって、突然「開発打ち切り」という情報が流れ、現在はすでに既定路線として認識されているような感を受けます。

 

 これまでの「iPhoneSE4」の噂を時系列でまとめた記事が来ています。
 何だか哀愁が漂う内容となっております。

 

「廃止」の正しい理由が知りたいですね

 記事には、「大画面SE」が噂に上り始めた「2020年前半」の頃からの情報が時系列でまとめられているのですが、その始まりが「2020年4月」に登場した「iPhoneSE2」の頃だった…というのが感慨深いですね。

 

 この「iPhoneSE2」、本来であれば「3月」の登場が確実視されていたモデルですが、当時はコロナの感染が世界的に広がり始めた時期であり、原料確保や供給体制に問題が出始めていた頃合いでした。

 それでも何とか遅延を1ヶ月ほどで済ませ、4月に発売になったのが「SE2」だったわけです。

 SE2登場前から、大画面サイズの「iPhoneSE Plus」の噂が立ち始め、当初は、
「4.7インチと大画面サイズとの2機種体制」
という見方が濃厚でした。

 

 しかし…。
 その後は「開発の延期」等の情報が流れる中、iPhoneSE3も以前と同じ筐体で登場。

 その後も開発継続の噂が継続して聞こえてきましたが、最終的には、「iPhone XRの筐体を利用して6.1インチのディスプレイを備える」というところに落ち着くようになっていました。

 

 そして…。
 噂だけが流れ続ける中、2022年12月に、ミンチー・クオ氏が「SE4の開発中止」を伝えたことは記憶に新しいところです。

 

 クオ氏は、開発中止の理由を、

「iPhone SE(第4世代)など重要ではない新製品の開発費を削減することは、経済状況が不透明な2023年を乗り切る点でも重要」

と言う言葉で説明していました。

 

 つまり、
「効率の悪い機種を切り捨てて、採算性を高めよう」
という考え方です。

 本当にこれがAppleがiPhoneSE4を諦める理由なのであれば、何とも悲しいお話…ということになりますね。

 

今後のiPhoneラインナップ、価格構成に注目

 「効率性を重視する…」
と方向性に向かうのであれば、とにかく「売れる」機種の販売に集中するということになるでしょう。

 

 とすれば、

①iPhoneSE、iPhone miniのような、メインストリームとは言えない機種が登場する可能性が極めて低くなる

②今後はiPhone14 Plusのように不人気となったグレードからは早々に撤退することになる

等、これまでAppleが行ってきた方策をより強力に推し進めていくことになるのかもしれません。

 

 冒険心がなくなる…という意味合いでは非常に懸念される事柄ではあります。

 

 また、現状としては「Pro」モデルに人気が集まっている…ということから、iPhoneのラインナップが「高額なモデルに集約される」という危険性もはらんでいます。

 ただでさえ世界的な状況が「値上がり」へと進んでいる中にあり、これに加えてAppleが現在よりも高価格帯のグレードを中心に売り込もうとすると、自然にベースとなる価格も上がっていくのでは?

 日本円でいえば「20万円」というラインを軽く超えるようなグレードも出始めているということで、青天井で価格がつり上がっていかないか…という心配もしてしまいます。

 

 「廉価版」「小型版」という「逃げ道」があることで救われるケースも少なくないはずですので、iPhone15シリーズ以降の機種構成には注目せざるを得ませんね。

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