Appleの「2022年10月〜12月業績」、思ったほど悪くない?
Appleが、「2022年10月〜12月業績」を発表しました。
昨年末には「次期の業績悪化」をApple自身が認めるような発言をしていたこともあり、
「かなり悪化するのでは?」
という予想もあったのですが、出てきた数値は
「思ったほど悪くないのでは?」
と言えるものになっているようです。
Appleの底力か?
「二重苦」のわりには…
記事によると、
「売上高は1,172億ドル(約15兆円)で前年同期比5%減少」
ということで、予想通りに減少となりました。
しかし、この数値、私は決して悪くないと考えています。
その理由としては、
「中国の事情によってiPhone14 Proの生産がストップした」
「数年ぶりにこの時期にMacの新機種投入がなかった」
という「二重苦」とも言える状況での結果だからです。
iPhone14 Proは、「Plus」の不人気ぶりから最も需要のあるiPhoneであったはず。しかも時期はiPhone14シリーズ投入直後ということで、その打撃は相当大きかったはずです。
また、一昨年は「M1 Pro/Max」搭載のMacBook Proで異様な盛り上がりを続けたMacでしたが、昨年同期には新機種投入が見送られたことで、Macの売上げ的にも苦しいと考えられてきました。
そして、以下が実際の売上データ。
確かにiPhone、Macとも売上減。
Macは相当に落ち込んでいますが、iPhoneに関しては結構検討している数値に見えます。
そして、これらの落ち込みをカバーしたのがiPad、サービス分野での踏ん張りでしょう。
iPadに関しては、「無印」の評判がよくなかったことや、M2搭載iPad Proのコスパ等でむしろ「減少」を予想していたのですが、これがプラスになったことが大きいかもしれません。
「地域別」の売上を見ると、綺麗に全ての地域で「減」となっていますね。
ただ、為替の影響をもろに受けた日本においては、もっと大幅に落ち込むのでは…と考えていました。
日本でのApple神話は割高になっても生きていた…ということでしょうか?
他メーカーと比較しても…
最近のデータでは、スマホ、PCの売上で考えると、全般的に売れない時期に突入しているようですね。
しかし、その中でも「iPhone」「Mac」だけその落ち込み度が他のメーカーに比べて大きくない…という結果になっているようです。
高額でもApple製品を購入してきた…というユーザー層が、インフレや不況下においても買い支えしているということなのでしょうか?
さて、ついにM2 Pro/Max搭載のMacBook Proが投入され、今年は3nmプロセスルールで製造されたチップの投入も予定されています。
Appleにとっては「強含み」の展開になっていきそうです。