2022年スマホシェアでiPhoneが「8%減」!
日本人と言えば大の「iPhone好き」で有名です。
世界的に見ればAndroidが優勢な時期でも、日本ではiPhoneの一人勝ち…という状況が長く続いてきました。
しかし…。
最近はAppleも安穏とはしていられない状況になってきているようですし、昨年度来からの円安が影響してか、2022年度の国内スマホシェアでも動きがあったようです。
iPhoneのシェア率が「8%」の減です!
円安、廉価機種の切り捨て…
記事によると、
MM総研は、2022年1月〜12月における国内携帯電話端末の出荷台数調査の結果を発表した。iPhoneは11年連続でシェアトップを維持しているものの、出荷台数は前年比で8.1%の減少となった
ということです。
2021年までの国内スマホシェア率の推移がこちら。
「iPhone強し」の印象が強かったものの、ここ数年はほぼ互角といったところのようで、少々意外な気がします。
そして、その「均衡化」の理由を考えると、「iPhone端末の高額化」が影響しているものと予想されます。
iPhoneと言えば、プレミアムモデル的な位置づけで「iPhoneX」が発表されて以降、そのプレミアムが「標準」とされてしまった印象を受けます。。今から思うと、Appleにしてやられた…という見方ができるかもしれません。
「iPhone8」以降は、「無印」とされるiPhoneの価格も高騰しましたし、その上位版が「Pro」として残り、価格構成が一気に跳ね上がってしまいました。
その後は、「iPhoneから降りた」ユーザーがより安価なAndroid機へと移行したものと思われます。
そして2022年。
これまでの価格高路線はそのままに、日本では円安による価格改定が断行され、iPhoneでMacが買える…と揶揄されるような価格設定になってしまいましたね。
それを受けての出荷台数シェアがこちら。
MM総研の報告では、
メーカー別出荷台数はAppleのiPhoneが1,544.6万台で、携帯電話全体の45.8%のシェアを獲得し、11年連続のシェアトップを維持。スマートフォン出荷台数でのAppleのシェアは48.8%
ということです。昨年度に引き続き、シェアも50%を割ってしまいました。
さらに問題なのは出荷台数の減少率で、スマホ全体が「6.1%減」となっている中、iPhoneは「8.1%減」と、被害が大きくなっているのです。
世界的にはAndroidが落ち込みiPhoneが強さを発揮している…という報告が多い中、日本では正に逆風状態のようです。
そりゃそうですよね。
いくら何でも高すぎます。それでもこれだけ売れているのは、日本人のiPhone好きによるもの。そして、さすがに今後はその忍耐も限界を迎えることになる可能性があります。
円安傾向は続いていますし、Appleの戦略として「iPhoneSE4」は開発中止になったとの噂もあり、今後はより価格の高いプレミアム路線へと舵を切った可能性があります。
更に、iPhone15シリーズでは、無印との差別化のために「Pro」の価格が上昇する…という噂さえあるのです。
さあ、日本における「iPhone神話」は維持されるのか?
それとも崩壊の時を迎えるのか?
2023年の動向に注目です!