iPhone15シリーズは価格維持?
先日、主に3nmプロセスルールチップの製造コストアップのため、iPhone15シリーズの製造コストが「12〜20%」アップする…という記事をご紹介しました。
TSMC側の事情は数年前から漏れ伝わっていたことですので、ただでさえ生産における歩留まりが悪いとされる3nmチップにおいては致し方ないことなのかもしれません。
ただし、近年留まることを知らないAppleデバイスの価格上昇が今後も続くようであれば、売上にそれなりの影響が出てくることも考えられます。iPhone15シリーズにおいては、チップ性能以外の14からの大幅な機能向上は大きくないとされていますので、その傾向はより強いものになってくるかもしれません。
そんな中…。
iPhone15シリーズは価格が据え置かれるのでは?…という記事が来ています。
「感圧式ボタン」不採用は価格対策のため?
記事によると、
iPhone15シリーズの製造コストを削減するため、Appleは当初計画していた「感圧式ボタン」と「広角カメラ用レンズへの8Pレンズ(8枚構成のプラスチックレンズ)」の採用を中止したと、経済日報が報じました。
ということです。
以前盛り上がった「感圧式ボタン」の計画が頓挫したことは先日来話題になっていましたが、その原因としては「技術的な問題」とされてきました。つまりは、
「Appleとしては採用したかったものの、技術的に対応できなかった」
という意味合いでこれまで報じられてきたわけです。
しかし今回の経済日報は、
「製造コスト削減の一環として感圧式ボタンの採用を中止した」
と述べているわけです。全く異なる主張となっていますね。
レンズに関しても、「8P」ではなく現行の「7P」を継続採用することでコスト削減に繋げている…とのこと。
たしかに、「値上げ」を前提としているのであれば、ここまでコスト削減を意識する必要はないわけで、「価格据え置きのための対策」という経済日報の主張にも納得がいきます。
ただでさえ値上げ要素の多い15シリーズ
考えてみれは、iPhone15シリーズ、特に「15Proシリーズ」はただでさえ値上げの予想が多くなっています。
「3nmプロセスルールチップ」「チタニウム合金製筐体」「ペリスコープレンズ」…。
どれも「Pro」「Pro Max(Ultra?)」に採用されるとされるものばかり。
もしかすると「無印」は価格据え置き、「Pro」は1万円ほどの価格上げ…という機種別の価格対応がされる可能性もあるのではないでしょうか?