Apple Watch Series9のSoC刷新は既定路線?
iPhone14シリーズにおいては、「無印/無印plus」に搭載されるチップがA15Bionicであり、iPhone13シリーズと変わらなかったことが大きく話題になりました。
14シリーズでは、Proに人気が片寄り、無印の不人気ぶりが際立っている…という報道もありますが、私はこの「チップ据え置き」が大きな要因になっていると考えています。
しかし…。
Apple Watchにおいては、Series6以降チップ性能が変わっていない…という事実は知る人ぞ知るというところでしょう。
たしかに、Series5までは動きにギクシャク感のあったものが、Series6搭載のチップでは改善され、Series7、Series8でも不自由なく使えるレベルではあります。
それにしても、この時代の流れの速い業界において、最先端を行く企業のチップ性能が3年間据え置かれる…なんて聞いたことがありません。
そして、ようやくSeries9ではチップ性能がアップする…という噂で持ちきりですが、このWatch用新チップが「A15Bionic」ベースで製造されるという記事が来ています。
大幅性能アップになりそうな予感です。
WatchOS10は大幅改編の予想
記事によると、
Apple Watch Series 9に搭載されるシステム・イン・パッケージ(SiP)は、A15 BionicベースのものになるとBloombergのマーク・ガーマン記者が予想していることが明らかになった
ということです。
「世代間」ということを考えると、相当の性能アップになりそう。
なんといってもiPhone用のAチップは毎年かなりの性能向上を実現しているわけで、A15Bionicと言えば現行のiPhone14/14plusに搭載されている、いわば「現役」のチップです。
まあ、性能的には当然Watch用にスペックダウンされるのでしょうが、それでも桁違いの性能が期待できますね。
折しも、新しい「WatchOS10」は、これまでのWatchOS史上最大のリニューアルが施される…という噂。この事実と新チップ搭載との間には当然関連性があるでしょう。
OSレベルでできることがどれだけ増えるのかを楽しみにしたいところです。
何よりも「バッテリー駆動時間」をメインに据えていただきたい!
そして…。
私がSeries9に求めているのは、性能よりもむしろ「バッテリー駆動時間」の延長です。
現在は「Apple Watch Ultra」を使っておりますが、私の使用では1日「20%」ほどしかバッテリーが減りません。
しかし、それまで利用していたSeries7では、1日「60%」減ることもしばしばでした。
これ、GPSモデルですよ!
しかも、本当におとなしく使用しており、アクティビティなどは全く行っていなくてもこの状況。これでアクティビティにフル活用…などという気には全くなれません。
Cellularモデルはどんだけ減るんでしょうね? 考えただけでも恐ろしくなります。
はっきり言って、Appleは新チップの省電力性を最大限活用し、せめて1日50%は絶対に下回らないようなつくりにするべきです。いくらOSの機能アップが大きくても、Watchでできること自体はそれほど急に増えるわけもないので、A15の余裕を省電力に全振りしてもらいたいものです。
Apple Watch Ultraを利用し、正直バッテリーもち以外の部分ではさほどメリットは感じられていません。画面が大きくなったのに、実質的な表示領域が殆ど変わっていないなど、「Ultra」にふさわしい先進性が感じられないんですよね。アクションボタンだって要りませんし…。
もしバッテリー駆動時間が大幅に向上するようであれば、UltraからノーマルWatchに変更してもいいか…と考えているくらいです。