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Technics「EAH-AZ100」レビュー③〜DEVIALET「GEMINI II」〜との音質比較編

さあ、DEVIALET「GEMINI II」と比べよう!

 Technics「EAH-AZ100」のレビューをしております。 

 

  ここまで、「到着・ペアリング編」「取って出しの音質編」と来まして、今回は私がメイン機として使用しているDEVIALET「GEMINI II」との比較編です。

 当然ですが、先ずは「GEMINI IIを超える音質で、エース交代となるのか?」という点。さらに「交代とまでは行かなくても、手元に残したいと思えるのか?」という点ですね。

 

 また、この両機に関しては、価格差がおよそ「25000円」ほど存在します。
 この価格差をどう考えるのか?…ということに関しても考えなくてはならないでしょう。

 いざ、レビュー開始!

 

総合性は「GEMINI II」が相当優秀!

 まずもって、前回の「取って出しの音質編」で感じた「EAH-AZ100」の音質傾向を復習してみましょう。まあ、あくまでも素人の私が感じた独断と偏見です。

音場は非常に広い! 特に横方向の広がりはGEMINI IIと同等かそれ以上と感じる。

「低音が強すぎ…」という事前レビューもあったが、それはその通り。ただ、イコライザーで低音を減らすことで、簡単に良い塩梅のレベルにまで調整できる。これは根本的な問題点にはならないのではと考える。

低音の質は悪くない。重厚さ、厚みという点では最高品質とまでは行かないが、この価格帯でありがちな「量だけはあるがだるくなりがちな音」ではない。

低音をイコライザーで調整した上で…という前提で考えると、中音の見晴らしは素晴らしい。

高音も中音と連動し、綺麗に伸びる。

解像感も申し分なし。嫌みなギスギス感もなく温かみがありながらも解像度が高い感じ。

総じてフラットで、非常に効きやすい音。聴き疲れはなさそう。

 

音場も広く、音の見晴らしも非常にいいのだが、正面からくる中音域(ボーカル)と、外側で鳴る感じの楽器の音のつながりに、若干の乖離があるように感じる。GEMINI IIはこの音の融合は完璧なので…。(ただ、これが気になるか、気にならないかは個人差が大きいと感じる。つまり、それほど大きな違和感ではないということ)

音場が非常に広いのは長所ではあるが、縦方向の「奥行き感」はやや弱く、平面的に聴こえないでもない。これもGEMINI IIとの比較であり、かなり欲張った見方ではあるが…。

低音の量はあるが、「深み」「艶」「響きの余韻」という点では価格相応。

 

 本ブログで再三登場するGEMINI IIのレビューに関しては、こちらから。

 

 結論から言えば…。

「音質の総合性から見ると、GEMINI IIの方が相当ポテンシャルが高い」

と感じました。

 ただ問題は、個々が「音楽」のどこに重きを置くかによっては評価が変わるかもしれない…というイヤホン・ヘッドホンあるあるは存在する…ということです。ですから、ここで私が書く内容が絶対とは言えないことはご了承ください。

 

  まずもって…。
 「EAH-AZ100」と「GEMINI II」の最も大きな違いは?…と問われれると、

「生音感」

です。

 

 敢えてこの「生音感」という言葉を選んだ理由は、これまでの「EAH-AZ100」のレビューを見ると、「生音感が半端ない」という評価を多数受けていたからです。

 「EAH-AZ100」は、確かに中音域のボーカル帯の音の見通しはいいのですが、音全域の繫がりには課題があるように思えましたし、一つ一つの音の重厚感、艶やかさは、価格相応だと感じました。

 この部分は「GEMINI II」のストロングポイントになります。
 中音の艶めかしさはピカイチですし、低音・中音・高音の繋がりも至極自然。

 双方素晴らしい音場の広がりがありますが、この生音感で卓越しているGEMINI IIの心地よさはレベルが違う…と正直感じました。

 

 また、双方量感のある低音を響かせるのですが、「EAH-AZ100」は低音を減らさないと他の帯域の音を邪魔する質感です。
 これがGEMINI IIだと、「量感があるのだが決して中・高音域の邪魔にならない低音」として聴こえます。「丁度いい」と感じた音で比べると、GEMINI IIの方が低音がかなり目立つのです。ただし、それが不快にはならない…。実に不思議な低音なのです。
 それほどGEMINI IIの低音の響き・艶・質感が優れているのだと思います。

 

 総じて…。

 広い音場のすべてがひとつの音楽のステージとして融合し、本当にライブを聴いているかのように聴こえるのが「GEMINI II」。

 対して「EAH-AZ100」は、一つ一つの音の素性は素晴らしいし、欠点らしい大きな欠点もなく、4万円までの価格帯のイヤホンとしてはひとつ上の舞台に立っているとさえ思えるものの、音全体をひとつのものに融合する段階で上位の価格帯のイヤホンとの差が生まれるかな?…と感じた次第です。

 

 さて、どうやら音質的な私の好みは「GEMINI II」となりそうです。

 いつもであれば、この時点で「売却」を考えるですが、今回の「EAH-AZ100」には、もうひとつの絶対的な魅力があることが分かりました。

 次回はその「装着感」について。

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