「あいたいって,あたためたいだ…」に続く第2弾!
昨年末から今年初め頃でしたか,テレビCMから透き通った歌声が流れてきて耳を奪われたのを覚えています。
そして,一聴して
「あれ,これ上白石萌音さんかな?」
と勘違いしたものです。
ちょうど「君の名は。」の挿入歌で女優「上白石萌音」さんの歌声が話題となり,歌番組にも頻繁に出演し,CDまで発売していたからなのです。
CM上で歌っている少女にも萌音さんの面影がある上に,生真面目な歌い方,声質までそっくりでしたが若干の違和感を感じ,少々調べてみると,なんと妹さんの「上白石萌歌」さんだったということが判明しました。
Kirin 午後の紅茶 「あいたいって、あたためたいだ。」篇 60秒
このCM,よかったですよね。凜とした冬の凍える空気の中に流れる萌歌さんの透き通るまっすぐな歌声。萌歌さんが歌っているCharaさんの「優しい気持ち」は,歌詞の内容的には年齢的にちょっと背伸びしたものなのですが,「好意を寄せる男性を思って駅のホームで自分の気持ちを歌う」というシチュエーションの中では,
「うまいな〜,やられた!」
と感心させられる「違和感」として受け止めました。
CM全体の中を漂う透明感,早朝の田舎の駅舎という場面設定もズバリとはまっていて,YouTubeで何回も観たことを覚えています。
そんな中,同じく萌歌さんを起用した午後の紅茶の「夏バージョン」CMが公開されています。今,バンバン流れていますので,ご覧になった方も多いはず。
今回のテーマは,
「おちつけ,恋心。」
となっています。
今度は恋のライバルも登場!
舞台は森の中の清流。萌歌さんがヘッドホンを付けながらaikoさんの「カブトムシ」を歌っていると,その後ろにライバルの女の子(白石聖さん)が登場し,一緒に歌い始めます。そこに憧れの野球部の彼がランニングに現れて,ライバルの聖さんが一言…
「私も好きだから…」
その後,萌歌さんが午後の紅茶を飲んでいるところに
「おちつけ,恋心」
というナレーションが重なります。
「夏」ということで,爽やかさの中にも刺激的な一面を織り込もうとした演出なのでしょう。
歌っている曲といい,「好き」ということを前面に押し出した演出といい,「冬バージョン」よりも等身大の女子高生を描いているように感じます。
皆さんはどちらのバージョンがお好みですか?
私はダントツで「冬バージョン」ですね。上白石姉妹の「透明感」をより効果的に無表現しているように感じますので。
この「午後の紅茶シリーズ」,是非継続して欲しいです。
同一の俳優さんが同一商品・サービスのCMの中で「俳優さんのイメージを前面に押し出して」継続出演するということ自体が非常に珍しいと感じますので。
携帯キャリアのCMは,あくまでも新規の商品やサービスを前面に押し出してきますので,午後の紅茶の戦略とは明らかに異なると考えます。
キリンさん,是非冬バージョン第2弾も製作してくださいね。午後の紅茶を飲みながら楽しみに待っています!