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「HUAWEI FreeBuds 3」はAirPodsProのライバルとなり得るか? ③〜「ノイズキャンセリングを考える」編〜

発展途上の「ノイズキャンセリング」

 「HUAWEI FreeBuds 3」がAirPodsProのを置き換えるものになるかを考えてきたシリーズの第3弾。  

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 第2弾の記事で書いたとおり,もうすでに結論は出ています。
 「HUAWEI FreeBuds 3」のノイキャン性能が弱すぎて,ノイキャンを最優先に考えるのであれば,「使えない」ということになります。

 これまで私は,
「ノイズキャンセリング=音質を悪化させるもの」
というイメージが強く,あえて手を出さずに来ました。しかし,耳への負担や,周辺ノイズがある場での音楽試聴等のシチュエーションを考え,今年に入って,様々な機種を試してみる機会を得ました。

 そこで感じたのは,

①音質に影響を与えない,素晴らしいノイキャンがある
②イヤホンに関しては,個人の耳の形状によって効果に違いがある
③ノイキャンに期待して購入するからには,一定の効果がないと結局は不満が残る
④総じて,ノイキャンは発展途上の技術である

ということです。

 

様々なノイキャン機から見えてきたこと

①音質に影響を与えない,素晴らしいノイキャンがある

 現状,残念ではありますが,ノイキャン機は音質の悪化を伴うものが大半であるといわざるを得ません。特に,ノイキャンの効きを大きくしようと考え出すと,この傾向が強まります。
 その代表格は,SONYの「WH-1000XM3」と「AirPodsPro」ではないでしょうか?
 両機ともノイキャンの効きは最大級ですが,音の解像感を完全に手放してしまうと同時に,いかにも「効いている」というノイキャンの主張が伴います。

 個人的にはこのようなイヤホン,ヘッドホンでは音楽は聴きたくありません。
 反面,今年であったノイキャン機の中で,唯一音質劣化を感じない素晴らしい音を聴かせてくれたのが,ゼンハイザーの「MOMENTUM Wireless3」です。 

 必要十分なノイキャン性能を備えた上で,本当に感動するような音を聴かせます。この「MOMENTUM Wireless3」のレベルを,ノイキャン機のデフォルトとすべきだと考えます。

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②イヤホンに関しては,個人の耳の形状によって効果に違いがある

 SONYの「WF-1000XM3」を使用した際に,私の耳にはノイキャンの効果があまり感じ取れませんでした。

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 AirPodsPro購入後,様々なレビューを見ますと,ノイキャンの効きに関してはAirPodsProが勝るものの,「WF-1000XM3」のそれも当然優秀とされているわけでして…。

 どう考えても,「WF-1000XM3」が私の耳に合っていなかったとしか考えられません。
 AirPodsProでは,イヤーチップが独特な形状をしていることで耳穴に密着するようになっているほか,iPhone上でノイキャンの効き具合を探知し,イヤーピースの大きさまでアドバイスしてくれます。

 まあ,その「密着具合」が「密閉感」「閉塞感」を生むわけで,ことイヤホンに関しては,ノイキャンの効きと密閉感に関しては,完全なトレードオフだと,今回強く感じました。

③ノイキャンに期待して購入するからには,一定の効果がないと結局は不満が残る

 「HUAWEI FreeBuds 3」の弱いノイキャンを体験して感じたのは,
「ノイキャンを狙って購入したのであれば,音質や密閉感等の他の要因以上に,結局はノイキャン性能が確りしていないと不満が残ることになる」
ということです。

 どんなに開放的であっても,ノイキャン部分に不満があれば,その機種はいずれ「ノイキャン機」としては使わなくなる…。
 この部分でも,「②」で述べた「トレードオフ」の部分をしっかりと自覚した上でモデル選択をしなくてはならないということです。

④総じて,ノイキャンは発展途上の技術である

 現状,私が完璧に満足しているノイキャン機は「MOMENTUM Wireless3」だけです。この機種は完璧といっていいほどのモデルです。

 現状,音質とノイキャンの効きを両立させることは非常に難しいことのようで,その意味において「ノイキャンは発展途上の技術である」と言えましょう。

 来年以降,「MOMENTUM Wireless」のような「両立機」がスタンダードとなり,その上で「ノイキャン性能特化型」「音質特化型」といった個性を売りにするモデルが登場してくれることを強く願います。

 

音質→ヘッドホン,手軽さ→イヤホン

 現状,音質で満足のいく「ノイキャン搭載イヤホン」には出会えていません。
 総じてノイキャンの効きに関してはヘッドホンに有利でしょうから,その中でAirPodsProは際だった存在なわけですが,やはり音質が…。

 現状,音質を求めるのであれば,ヘッドホン。しかし,ノイキャン付きヘッドホンでも,音質を語れるのはほんの僅か…というのが現状でしょう。
 今冬,5万円レベルのノイキャンヘッドホンが各社から登場しました。この中に,MOMENTUM Wireless3と同等に音質を語れるものがあれば,一気に情勢が変わっていくのかもしれませんね。

 来年は,「ノイキャン付き MOMENTUM True Wireless」をゼンハイザーが出してくれることを心から望みます。もしこれが「MOMENTUM Wireless3」のようにノイキャンと音質を両立させるモデルになれば,イヤホンの世界のノイキャン事情も大変革を迎えるかもしれません。

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★12/18 追記★

 読者の方より,「Android用のアプリで調整すると,FreeBuds 3のノイキャンの効きが向上する」というコメントをいただきました。

 私も,そもそもAndroidでこそ100%の性能を発揮できるものと知りながら,あえてiPhone11Proしてみようと思いついた上での記事ですので,思考がiPhone中心に偏っていたかな…と反省しているところです。

 今回の記事は,あくまでもiPhoneで使用した場合の所感であって,Androidスマホとの相性は確かめていないため,ノイキャンの効きに関しては向上する余地があるというを承知の上でお読みいただければありがたいです。

 iPhone11Proでのレビューに当たっては,純粋に感じたままを書かせていただいておりますので,余計なバイアスはかかっていないことも重ねてお知らせいただきます。

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