Appleは「薄型化・省電力・効率重視」に向かうのか?
以前に、「iPhone17 Slim」なる機種の噂をご紹介しました。
この記事で紹介した内容は以下のとおり。

どうやら、これまでの「無印」「Pro」とは異なるシリーズであり、なんとProよりも上位のグレードになる…というのです。
この「Slim」の存在意義自体がよく分からない気もするのですが、ここに来てこのモデルにおけるスリム化の考え方が今後のAppleデバイスに大きな影響を与えるかもしれません。

果たして薄型化はユーザーの希望?
記事によると、
iPad Pro(M4)で軽量薄型化に舵を切ったことで、Appleは今後、製品開発の方向性をこれまでから変更する可能性が指摘されており、この変化には、改良型3nmプロセス「N3E」で製造されるM4を手始めに、Appleシリコンの改良が性能向上重視から電力効率重視に転換されることで成されると予想される
ということです。
この記事では、先日登場した「M4搭載iPad Pro」が「スリム化」の第一段と捉えているようですね。まあ、これと先日の「iPhone17 Slim」とを結び付けるのはなかなかに無理があるような気もしますが…。
あの程度の薄型化であれば、そんなに大げさに騒がなくてもいいと考えますし、それ自体をiPhone17以降のスタンダードモデルとして設定すればいいのでは?
ただし…。
今回の記事では、Appleが今後「薄型化・省電力・効率重視」へと向かう…としています。
ただ、「薄型化」に関しては、
「それよりも現行の厚さのままでバッテリー駆動時間を延ばしてほしい!」
と熱望している方が圧倒的に多いのではないか?…と想像します。

Appleは、これまでも筐体を薄型化しながら、iPhoneやiPadに関しては「駆動時間はほぼ変わらず」ということで歩んできました。つまり、以前の厚さで行けば駆動時間を延ばせるのに、敢えて「薄型化」を優先してきた…ということです。
ただ、iPhoneに関しては、現在の薄さで十分なのでは?…と考えます。
iPhoneのような小さい筐体で薄型が進みすぎると、「持ちづらさ」に繫がるのでは?…と思いますし、それ以上に駆動時間を徹底的に伸ばしてほしい…と願っているからです。
Macに関しては、Apple Siliconになってから驚異的に駆動時間が延びました。こちらももう十分なのでは?
ただ、Macに関しては筐体を薄く、軽くすることでこれまで以上のメリットはありそうです。
もうひと観点。
これまでAppleのSoCは「絶対性能重視」の考え方で来ています。
特にiPhoneにおいては、Snapdragon等のライバルの追い上げがある中で、性能においては一度たりとも首位の座を譲らずに来ているのも事実です。
しかし、これが「効率重視」の方向に舵を切るとなると、その原則が崩れる異なるのでしょうか?
大きな方向転換ともなる部分があることですので、今回の情報が「本当なのか?」という部分に関しては注意深く見ていく必要がありそうです。