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次期「MacBook」搭載CPUから見る,その存在意義〜第8世代Core Yプロセッサ登場〜

まさかの「Pro」先行発表でしたね!

 今回のMacBookProのマイナーチェンジ,そのスペックアップぶりが大きな話題となっています。

 もちろんそのスタイリングや,今や「悪名高き」というレベルの不評ぶりである「TouchBar」など,シリーズとはしては現行MacBookProを踏襲しているですが,驚きを持って迎えられいるのが,その「CPU」の性能向上です。

 これまで特に13インチモデルでその非力ぶりが問題となっていた「マルチタスク」に関して,「飛躍的」とも言えるスコアをたたき出しています。

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  70%の性能向上率って…。反則でしょ!

 また,もうひとつ驚いたのは,それまで「出る,出る」と噂されていた「廉価版を含めたMacBook」の改訂より先に「Pro」が発表されたこと。

 どういうことかな?,と考えていたのですが,上述した「Proの飛躍的性能向上」と,この度情報が出てきた新MacBookに搭載される予定のYプロセッサを併せて考えると,Appleの戦略が理解できるような気がします。

 

新MacBookの落としどころ

さて,その新MacBookに搭載されるとされる「第8世代Core Yプロセッサ」は,コードネーム「Amber Lake」と呼ばれるようです。

 確認されている3つのプロセッサの詳細がこちら。

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 そう,「Pro」は13インチモデルを含め,すべて4コア以上となり,特に13インチがこれまで2コアであったことからマルチコアスコアが大きく向上したわけです。

 しかし,「MacBook」はこれまで同様「2コア」。
 これ,重要だと考えます。

 これまで,MacBookPro13インチモデルは,その性能面の中途半端さから,「Proと呼べるのか?」と揶揄されることもありました。
 更に悪いことに,MacBookのCPUも結構性能が上がりまして,下からの突き上げという現実もあったわけです。

 こちら,MacBookのCPUデータ。

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 そしてこれが私のMacBook Pro(Late2016)13インチのデータ。

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 また,GPUに関しては,「OpenCL」「Metal」ともに「30000」を若干超える程度のスコアでした。

 Graphicに関するMacBookの弱さは否めませんが,CPU性能に関してはMacBookPro2016と比較するのであれば,そんなに気にならないところまで来ているのだと考えます。

 これらのデータを踏まえた上での「Amber Lake」。
 私なりにAppleの戦略を予想してみると…。

 

廉価版MacBookはあり得る!

 結論からすると,「廉価版MacBook」はあり得ると考えます。
 私が予想する,そのためのAppleの戦略は…

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①MacBookProとの性能バランス

 今年MacBookPro,特に13インチモデルの性能を大きく向上させたことで,MacBookとの明確な「性能格差」を意識的に生じさせたのではないでしょうか?
 特に,「2コア」「4コア」という形式上での格差と実質のスコア上での格差という二段構えで明確に「線引き」をして見せたことは実に巧妙です。

「高性能はProに任せるよ。」
「でも,MacBookでも大概のことはストレス無くこなせるよ。」
というAppleからの絶妙なメッセージのように思えてなりません。

 

②MacBookProとの価格バランス

 MacBookProは,その大幅な性能向上とは裏腹に,価格を据え置きました。実質の「フルモデルチェンジ」といえるほどの「体力アップ」を図った上での価格据え置きですから,ユーザーにとっては非常にうれしい限りです。

 そこでMacBook。
 Proほどの大きな性能向上はないものの,順当な性能向上を図った上で価格は「現状据え置き」,もしくは「価格下げ」を行ってくるのではと考えます。

 さらに,最下位モデルは「最下位CPU」「128GBSSD」「8GBメモリ」を搭載した「1000ドルモデル」を投入してくるのではないでしょうか?

 噂では「1000ドルを大きく切る価格設定」という言葉も飛び交っていますが,私は無理があるように感じます。

 Surfaceの下位モデルのように何かの性能を大きく「切って」しまうようなモデル設定を,Appleが行うはずはありません。

 

③性能補填という観点

 さて,②のように考えると,MacBookとProの間にはれっきとした性能差がこれまで以上に生じることになります。

 まあ,モバイル用途としてのMacBookを考えるときに,それでも十分な性能だとは思うのですが,それでも特に「グラフィックス性能」に関しては不満が残ることでしょう。

 そこで,「BlackMagic eGPU」の登場です。
 これ,現状では「MacBookPro13インチモデル」の性能アップをメインとして考えられていますが,ことグラフィックス性能ということを主眼とするのであれば,その恩恵はMacBookの方がより大きく受けられそうです。

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 Thunderbolt3経由でLG UltraFine 5K Displayとの接続を図っている方であれば,廉価版のMacBookを導入して「一台ですべてこなす」という考え方もできるでしょうし,これまでの環境に「廉価版のMacBookを買い足す」という選択肢も生まれるはず…。

 本体以外の製品を考え合わせることで,Macそのものの性能を補填するという考え方,悪くないと思います。

 

 さてさて,実際はどのような形で登場するのでしょうか,MacBook。
 Macをこれまで以上に様々な人に知ってもらうという意味でも,ある程度の性能をもった廉価版は必要なはず。Appleの新たな提案に期待です!

 

 

 

 

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