iPhoneXR値引きのカラクリ
私も若干先走ったと,少々反省しております。
例の「iPhoneXR」値引き問題です。
当初は,無条件で「iPhoneXRが3万円台まで値引き」と捉えてしまったのですが,実際は,
・値引きの分だけ,元々あるはずの「月々割」が消滅する
→この時点で24ヶ月払いで考えたときに,トータル金額が変わらなくなる
・「iPhoneデビュー割」の「8,424円」が割り引かれる。
という条件のようで,実質はこの「iPhoneデビュー割」の分だけが安くなるようです。
docomoオンラインショップ限定の割引もあるようですが,通常の機種変を考えている方々からしてみれば,痛手は最小限に抑えられていると言えるかもしれません。
しかし,今回の「端末購入サポート」のいわゆる「縛り期間」は1年間であり,その時点で解約してSIMフリーに変更すれば,「月々割云々」という条件が外れて,相当お得になることは変わりがないようです。
ここで,「25.920円一括」という部分が生きてくるわけですね。
これまでのように,機種変ごとにキャリアを替えている人や,これを機会にSIMフリー化を考えている人にとっては相当メリットのある契約となりそうです。
やはり,そのメリットを「後出しじゃんけん」で出して生きたあたりに,今回のiPhoneXR,そしてdocomoの罪深さがありますね。
「月々割」という遺産を残しているdocomo
私,au回線を利用していますが,docomoは未だに「月々割」という仕組みを生かしているのですね。
auやSoftBankは,所謂「端末代と通信代の分離化」が進んでおり,契約としては非常に分かりやすくなっています。
恐らく,今回のdocomoのような「裏技」は適応できないのでは…?
総務省から再三要求されている「代金の分離化」ですので,近い将来docomoも,「月々割」を使うことができなくなるでしょう。
なぜ「巨人」とも言われるdocomoにおいて料金改革が進んでいないのか,かなり疑問に感じます。
「iPhoneXRが売れない」という現実だけが残った!
そして…,残ったのは,「iPhoneXRが売れない」という現実だけです。
だって,今回のdocomoの施策の恩恵を享受できるのは,ごく一部の人たちだけでしょうから…。
さすがに1万円程度の金額では,わざわざキャリアを替えようとは思わないはずです。
さて,どうしますかね?
Appleは? キャリアは?
噂されたように,Apple自体が支援金を拠出して,iPhoneXRの値引きをするのか? 正に「iPhone5c」のときのように…。
それとも,各キャリア単位で「裏技」を繰り出すような展開になるのか? こちらは,お上のにらみが効いて難しいと思いますが…。
いずれにせよ,今回ほっとしたのが,「iPhoneを心待ちにしていたユーザーを,発売1ヶ月で裏切るような展開にはならなかった」ということです。
しかしほっとしていられないAppleやキャリアが,今後何らかの「値引き」をしてくることは避けられないものと考えます。
恐らくそれくらい売れていないのでしょう。
いつ,どの程度の「行動」に出るのか…。
今後の注目点となりそうです!