歴代iPhoneの「利益率」の変遷がなんとも意外!
皆さんの最近のApple,特にiPhoneに関するイメージはどうでしょう?
とくにその「儲け度合い」,「利益率」についてです。
正直言えば,私は,
「おいおい,Appleも受けすぎなんじゃないの?」
「もうちょっとユーザーに還元してくれなくちゃ…!」
という思いが,年々強まっておりました。
しかし,なんと,傾向としては全く逆の推移をたどっていたようです。
かなり意外でした。
利益率は低下していた!
まずは,歴代iPhoneXの利益率推移から。
なんと,「3GS」から「4S」の時代が,最も利益率が高かったんですね。
恐らく,当時「スマートフォン」といえば「iPhone」とも言える,いわゆる「一興時代」であり,現在でもiPhoneを崇拝する我々日本人にとっては,Appleの儲けがどうのということなど考えようともしなかった時代だったのでしょう。
それにしても3GSの利益率が「74%」って,やり過ぎですね。
更に,現在のiPhoneへの偏見を生み出している要因の1つが,「高価格化」であることは間違いないでしょう。
近年の急速な端末の値上がり。
特にiPhoneX,iPhoneXSという,「有機ELディスプレイ+ベゼルレスデザイン」世代の値付けは一種異様です。
さらに,昨今の話題iPhoneXR。廉価版なのにこの値段。
いくら部品価格が上昇しているからといって,トータルの値段がこれでは…。
そりゃ,
「Apple,暴利じゃ!」
と思われても仕方ないかも。
「利益率」と「利益額」
「利益率自体は下がっている」という事実はあるにせよ,だからといって,
「だったら最近のAppleは,実質としてユーザーに優しくなっているのでは?」
とは思えません。
「利益率」は低くなっているかもしれませんが,「販売台数」は3GSの時代よりも格段に増加し,価格上昇に伴って「利益額」も大幅に伸びているからです。
この点を踏まえて,
「価格上昇を抑えることはできなかったのか?」
「ユーザーに還元することはできなかったのか?」
という強い思いを抱かざるを得ません。ユーザーがその点に関して不満に感じているからこそ,今回の「iPhoneXS系,iPhoneXRの販売不振」という由々しき事態が発生しているのですから…。