iFixitがiPhone11Pro用「Smart Battery Case」を分解
ただでさえバッテリーもちが優秀なiPhone11シリーズに,更に50%のバッテリー延長をもたらす「Smart Battery Case」が発売されたことは以前にお伝えしました。
そんな最新の「Smart Battery Case」を,早くも「iFixit」が分解したとの記事がありました。
個人的にこの記事から感じたことがありましたので書かせていただきます。
Lightningの可能性とAppleの良心
まずもって,今回の「Smart Battery Case」で驚いたのは,ケース側に新設された「カメラボタン」です。
iFixitの分析によると,
「ケース内部には小さな回路基板があり,カメラボタンとつながっている。そしてその回路基板はケースの「アゴ」部分にあるLightningポートを通じて,カメラボタンとiPhoneを接続するという仕組み」
だということです。
つまり,AppleはLightning端子に,本来の目的である「充電」だけではなく,新たな回路を埋め込んでまでも「カメラ機能への連結」という新機能を割り付けたということになります。
iPhoneのバックアップなどはMacとLightning端子を繋いで行ったり,Lightning端子接続の各種デバイスも存在しますので,「カメラ機能を作動させる」という動作の割り付けができるのは当然かもしれませんが,個人的にはAppleがこのような手を打ったというのはかなり意外なことでした。
では,何故Appleはわざわざバッテリーケースに「カメラボタン」を取り付けたのか…。
私は,
「バッテリーを気にせず,写真や動画の撮影を楽しんでください!」
という,Appleからのメッセージなのではないかと考えました。
スマホでの写真,動画撮影は,最も急速にバッテリーが減少する項目のひとつであり,いくらiPhone11シリーズのバッテリーが強化されたとはいえ,まだまだ安心ではないと考えるユーザーも多いでしょう。そんなユーザーに対し,「どうぞ好きなだけ…」という強いメッセージを送っているように感じるわけです。
そうでなければ,わざわざ「カメラボタン」を取り付ける意図も分かりませんし,手間暇をかけて付ける付加機能が「カメラボタン」である理由も分かりません。
いきなり増えた1つの地味な機能ですが,私はこの部分にAppleの良心を感じます。
Appleの今後に期待!
Appleには今後も,今回のような「かゆいところに手が届く」付加機能を考え続けてくれることを期待します。
「ユーザー目線で…」というメッセージを送れる企業というのも,なかなか存在しづらいような世の中です。Appleには,いつまでも方向性を間違えない企業でいてほしいものです。
最近は「値付け」の方向性が間違っているような気がしますが…。