iPhone15 Proのアクションボタン、やっぱり微妙ですね
「iPhone15 Pro/256GB/ナチュラルチタニウム」をレビューしております。
今回はiPhoneに初めて搭載された「アクションボタン」について。
まずもって、このアクションボタン、Apple Watch Ultraではホントに期待はずれでした。
筐体の左側面にオレンジ色のボタンとして搭載されている仰々しさなのですが、ここに割り付けられる機能が非常に限定的で、ありがたみがありません。しかも、どれも画面のコンプリケーションから辿り着ける機能ばかりですので、「アクションボタンの意義」そのものに疑問を感じさせるものです。
加えてApple Watch Ultraでは、右側のデジタルクラウンやサイドボタンを押す際にアクションボタンに触ってしまってストップウォッチが始動…ということが頻発します。操作性も×なんてあり得ません。
というわけで、Watchに比べて割り付けできる機能が増えると言われていたiPhoneのアクションボタンにも懐疑的だったわけです。
実際に試して見て…。
やっぱり微妙ですね。
殆どの人が「カメラ一択」では?
まずもって、現状でアクションボタンに割り付けできる機能は9種類。
どうでしょう?
Apple Watch Ultraの機能よりは現実的ではありますが、それでも「求めているものと何か違うんだよなあ…」という感じは拭えません。
まあ、「翻訳」「ボイスメモ」に関しては、仕事や趣味で多用するユーザーにとっては重宝する機能と言えるかもしれません。
ただ、アクションボタンの意義として、「最も頻繁に利用する機能」を割り付けたいわけで、殆どの人が「カメラ起動」を割り付けるのではないかな?…と、この9種類の選択肢を見て考えてしまいます。
そして、何気に考えたのは、これまでの「ミュートスイッチ」の役割って、割と大きかったんだな…ということです。
すぐさま音を消したい場面は結構あるわけで、今回のアクションボタンに他の機能を割り付けてしまうと、ミュートの切り替えはコントロールセンターから行うことになり、やはりひと手間かかってしまいます。
アクションボタンに割り付けできる機能が1つだけ…ということで、このようなジレンマが生じます。今後は、何らかの操作で複数の機能を切り替えられるようにしてもらえたら、その価値が向上していくかもしれません。
後は、今後のサードパーティー製アプリの対応ですね。
自分にとって最重要な機能が一発で…という本来のアクションボタンの狙いに沿うような機能が見つかればいいのですが…。
まだまだ発展途上の機能。
今後の展開はいかに?