「MOMENTUM True Wireless 2」,Technics「EAH-AZ70W」に追い込まれる?
完全ワイヤレスイヤホンの中にあって,音質の面でこれまで最強の誉れが高かった「MOMENTUM True Wireless」。
その名機のノイキャン版として「MOMENTUM True Wireless 2」が発売になるということを先日お伝えしました。
5月20日頃の発売が予定されているようですが,すでに各量販店,e☆イヤホン等で視聴ができるようになったようです。
様々なレビューが増えてきているのですが,どうも気になることが…。
それは,4月10日に発売予定の,Technics「EAH-AZ70W」との比較です。
にわかには信じられないのですが,「分が悪い」のです。レビューを見ていると…。
Technics「EAH-AZ70W」が概ね非常高い評価を受けているのに対し,音質,ノイキャンの双方を比較した上で,Technics「EAH-AZ70W」に軍配を上げる方が多いような…。
ノイキャンの効きはそこそこで構いませんが,「音質」に関しても後塵を拝するようだと,ゼンハイザーとしてはまずいのでは…。
「新ドライバー」も音質アップに関しては…?
現行機「MOMENTUM True Wireless」においては,名機「IE800」と同じダイナミックドライバーを搭載してるということで,完全ワイヤレスになった劣化分を考えても,その音質に対する評価は非常に高いものがありました。高音部の歪みが気にはなりますが…。
新型である「MOMENTUM True Wireless 2」においては,「新型のドライバー」が搭載された…ということになっていますが,「ドライバー径が7㎜」と先代と変わりませんので,恐らくはマイナーアップデートという位置づけでしょう。
恐らくは,音質強化よりも,
「いち早くノイキャン機を投入して,市場の地位をキープしたい…」
という思惑が強かったものと考えます。
もしかするとこの判断が致命的だったかも…。
誰もゼンハイザーに技術の早期投入は期待していないんですが…。
それよりも,「MOMENTUM True Wireless」宜しく,遅れて登場しても音質で文句を言わせない…という立ち位置にこだわって欲しかったのですが…。
掲示板式の書き込みでの評価はこのような感じです。
この中のレビューで見えてくるのは,
・ノイキャンは「EAH-AZ70W」やSONYよりも弱い(そこそこは効く)
・先代よりも高音寄りの音になった
・それ故高音部がざらついて聴こえる
・先代よりもリスニング傾向に振られており,アコースティック系には合わない
というところ。
このうち,「高音寄りでざらついた音」という部分に関しては,個人的な経験から「エージング不足」が影響している可能性もある…と割り引いて考えています。
何せ「MOMENTUM True Wireless」も,取って出し時の音質は劣悪で,エージング後に化けましたので。これ,ゼンハイザー機は特に配慮が必要な項目だと考えています。
十分なエージングが進んだ後の音質がどのようになっており,その際の「EAH-AZ70W」との比較は…ということが非常に気になります。
あまり音質面での改善が見られず,音質でも「EAH-AZ70W」の後塵を拝する…という展開が非常に怖いような…。
GIZMODEのレビューから
GIZMODEにも最新のレビューが掲載されていました。
ノイキャンレベルに関しては,
「AirPods Pro=10,WF-1000XM3=9,MOMENTUM True Wireless 2=7」
という評価。まあ,ここはいいでしょう。
問題は音質。
もちろん高音質ということなのですが,
今回のモデルの方がやや中高域のボーカルがクリアに聞こえるようになったとのこと。聴き比べてみるとわかるレベルらしいですよ
という記述があります。
つまり,新機種である「MOMENTUM True Wireless 2」単独で聴いただけでは前機種からの音質向上が感じ取れないレベルであったため,「伝聞系の文章」として表記した…ということなのではないでしょうか。
「MOMENTUM True Wireless」にノイキャンがついて新モデルが登場したら,最強のイヤホンになる…と信じて疑わなかった私からすると,聴くのがちょっと怖くなりそうな展開となっております。
☆レビュー追加中☆