docomoショップでの「iPhoneSE」販売に制限
以前,iPhoneSEのシャリアショップ店頭での発売が連休明けに延期された…という話題をお届けしました。
緊急事態宣言下でのことですので,もちろんショップの販売に制限がかかること自体は問題は無いのですが,それにしても「iPhoneSEの販売」という点では,少なからず影響が出るでしょう。
SIMフリー機として使用するユーザーであれば,すでにApple Online Storeから購入しているのでしょうが,端末の設定,機種変更の手続き等,店頭で済ませたいと考えるユーザーは結構多いのではないかと考えるからです。
特に3大キャリアのユーザーであればあるほど,その傾向は強いはずです。
しかし,キャリアショップの販売に関しては,その営業時間,取り扱い業務そのものの制限等,かなり厳しい状態になっています。
その上で,docomoは更なる制限をかけてきました。
iPhoneSEの店頭での販売を実質的に停止するというものです。
恐らくは他のキャリアにも広がる…
店頭でのiPhoneSE販売に関して,すでにWeb上から5月5日までに「予約」を済ませているユーザーと新規契約者を除いてはショップ店頭での購入できなくなります。
つまりは,殆どのユーザーに対して,「Online Storeでの契約」を迫っているわけです。
これ,恐らくauやSoftBankにも広がっていくことになるでしょう。
考え方そのものはいいのです。
緊急時ですから…。
しかし,一般の,これまで店頭で契約を済ませていたユーザーの大半に,
「手続きは原則Web経由」
とするまでには,日本のスマホ販売は進化していないのが実情なのではないでしょうか?
分かりづらいんです。ネットを見ても。
例えば,新しい端末に機種変更する場合,docomoであれば「お返しプログラム」のような「残りがチャラ」になるようなプランで契約することが多いと思われますが,その手続きをどのようにするのか,旧端末をどこにどのように届ければいいのか…など,ぱっと見では分からないようなWeb構成になっているのです。
そもそもが,店頭での手続きができるのが,「新規契約」のみであって,「解約」に関しては話題にさえ上っていないことにも大きな違和感を感じます。
もちろん私も詳しく見たわけではなく,第一印象というレベルでこの記事を書いているのですが,ご高齢の方や,Web上での契約等に親しみがない方であれば,すでにこの段階で,
「だったらやめよう…」
となるはずです。
あまりのお気軽にショップに出かける方々が多く,店員さんの業務が膨らんでしまっているという話も聞きますし,不要不急であれば今は契約そのものを我慢すべき…という考え方も分かりますが,キャリア側の「説明不足」も,自らの足を引っ張っている要因となっている気もするのです。
これまでWeb経由での契約をしたことがないユーザーでも,
「なるほど,〇〇はできて,△△はできないのか!」
「なんだ,別にショップに出向かなくたって,自分でできるじゃん! これだったら,次からは積極的にOnline Storeを利用しようかな…」
と考えるように仕向けるのも,キャリア側の大切な仕事でしょう。
「大変だからこれしかできません」
ではなく,
「大変だから,このようにして協力してください」
と,ユーザーの「?」の部分を「見える化」して提示してもらいたいと強く願います。
コロナ禍の中でも,せっかくの「iPhoneSE」をはじめとする各種端末の販売が伸びてもらいたいですし,お店や携帯製造メーカーの「売上」という面でも,販売そのものを下降させないような努力が必要な時期です。
忙しいとは思うのですが,もう少し分かりやすいアナウンスをお願いできないものでしょうか?