Samsungが折りたたみ式スマホ界でぶっちぎる?
デビュー当初は不具合が頻発したSamsungの折りたたみ式スマホですが、代を重ね、本格的に使えるデバイスになってきた印象があります。
まだ価格がお高い分野ですので、一般的なものにはなり切れていない現状ですが、先日お伝えしたOPPO「Find N」のような比較的価格を抑えたモデルが、今後続々と登場することで、少しずつ認知度も上がっていくものと考えられます。
しかし、なんといってもこの分野をリードするのはSamsungでしょう。ディスプレイ開発に絶対的な強みをもつSamsungですので、折りたたみ式スマホ最大の課題である「折りたためるディスプレイ」という部分に真っ先に、そして真っ向から取り組んでいる印象が強いですよね。
Appleが「石橋を叩いて渡る、そして時には渡らない…」というほどに慎重であるのに対し、多少の冒険を犯してでも新技術で勝負しているのがSamsungであるように感じています。
まあ、どちらかがいいのかについては別問題として…。
さて、そんなSamsungですが、すでに「次」を見つめているようで…
「引き出して折りたためる」スマホの特許を申請したようです。
収納時のコンパクトさと、使用時の広大さと
記事によると、
2021年12月16日、世界知的所有権機関(WIPO:World Intellectual Property Organization)において、Samsnugが申請していた、ディスプレイを引き出し折りたためる搭載したスマートフォンに関する特許が公開された
ということです。
具体的に言うと、
「本体に巻き取られたディスプレイを引き出して表示領域が拡大できることに加え、ディスプレイ自体を折り曲げることが可能」
なモデルのようですね。
これまでの「折りたたみ式スマホ」の概念としては、フラットなディスプレイの中央部分を「二つ折り」にできる…というものでした。
これを、横開きにするか縦開きにするかで、デバイスのサイズ感が決まってくる…という考え方ですね。
しかし、今回の特許では、収納時にディスプレイを本体に巻きつれるようにして収納できるようです。また、引っ張り出したディスプレイをさらに折り曲げることもできるようで、OLEDのよさを最大限に活かした造りになっているようです。
収納時にディスプレイが「格納」できるのであれば、その分デバイスのの横幅を短くすることができますし、折りたたみ式スマホの弱点である「厚み」を大きく改善できるかもしれません。それでいてディスプレイを引っ張り出した分だけ、ディスプレイの広さは担保できるわけですので、メリットはありそうです。
やはり課題は「耐久性」か?
しかし…
どうしても「耐久性」が気になりますね。
ディスプレイを収納する際に巻き取り異状が起きたり、広げて使用している際に想定以外の方向からの衝撃が加わって破損したり…。
本来スマホたるもの、ガツガツ使ってなんぼ…という代物であるはず。
正直iPhoneだって、背面がガラスコーティングされ落下すると破損の恐れがあるなんて、本来の目的から逆行してるのでは…と、個人的には考えています。また、本当にそもそも論ですが、大画面が常時露出している現行のスマホの携帯自体が、耐久性という面で考えれば問題があるわけで…。
私が、折りたたみ式でZ Flipのような「縦開き式」を希望しているのも、昔のガラケーのようなディスプレイ保護と収納時のコンパクトさを希望しているからです。
iPhoneが折りたたみ業界に参入するのは2023年以降という見方が強いわけですが、Appleにはそのあたりのしっかりとした「回答」を携えた上での発表にしてもらいたいと願っています。