EOS R5用縦グリップ「BG-R10」に手を出してしまった
Canon機移行前にNikon「D2x」を使用し、「縦グリップ」の便利さに取り憑かれました。
横位置での撮影同様に、縦撮影でも両脇を締めた姿勢で構えられることは非常に快適。
それ以降、Canonに乗り換えてからも「EOS 5D」「EOS 5DMarkⅡ」と、縦グリップも購入して使用してきました。
しかし、現在使用しているEOS R5に関しては、縦グリの購入は見送ってきました。
R5に縦グリ「BG-R10」を装着した画像を見ると、R5がこれまでの5D系よりもコンパクトになった分、異様に縦長に見えてしまい、デザイン的に納得できなかった…というのがその理由です。
もちろん「1D系」のような一体型のデザインが最高なのはいうまでもありませんが、これまでのデジタル一眼の5D系は、その縦横のバランスが非常にとれていて、デザイン的にも破綻は無かったのです。
しかしR5では…ということでこれまで購入していなかったのですが、先日ゴリミーさんがこの縦グリを導入したという記事を見てしまい…。
縦位置撮影の魅力を思い出して購入してしまいました。
正に遅ればせながら…といったところです。
不満はたくさんあるが、やはり…
まずもって、「5D MarkⅡ」と「R5」に縦グリを装着した様子を比較してみましょう。
当然ながら、左が5D MarkⅡ、右がR5です。
横幅がない分、どうしてもR5のデザイン性が崩れてしまうのが気になります。平面的になるというか、メリハリがないというか、美しさが感じられないというか…。
本体に比べてグリップの大きさのバランス(特に縦の長さ)がよろしくないんですよね…。
しかし、実際にレンズを装着してみると、思ったよりは悪くないかと…。
一番下の端子側のデザインのひどさは勘弁して欲しいですが、それ以外はまずまずの見栄えと質感を保っていると感じました。
以下のように、モニタ側から見たときの本体との接合感もまずまずです。
右下縦グリシャッター部の出っ張りは気になりますが…。
数々のレビューで言及されている「ボタンの配置」は、やはり「かなり悪い」と感じざるを得ません。
何で本体側との整合性をもっと考慮しなかったのか?…と、素直に疑問に思います。
ジョイスティックをもう少し右側にしないと親指の動きが収まりませんし、画像削除する際も一旦横に持ち替えないと違和感が残ります。
そして、更なる違和感は、縦グリのシャッター位置です。
5D MarkⅡ用縦グリのシャッター位置は文句なしで、R5用よりももう少し手前側に位置しています。
R5用「BG-R10」でいうと以下の赤丸の位置くらい。
R5本体でも同様の感覚ですので、この「BG-R10」だけ何故か奥まった位置にシャッターボタンがあるのです。
これ、手のグリップ位置とも相まって、非常に居心地が悪いです。
何で開発陣はこの違和感に気付かないのでしょう。
上で書いた、その他のボタンの使い勝手も同様ですが、普段からEOSを使っているユーザーであればすぐに気付く部分なのですが…?
このあたり、「BG-R10」が叩かれている理由がよく分かります。
しかし…。
やはり縦位置で構えた際の安心感は何物にも代えられません。
一旦これを味わってしまうと、多少のボタン配置の違和感は、「慣れで何とかなる…」と感じてしまいます。
ゴリミーさんは「バッテリーもち」を最大の利点に挙げられています。
私はこの「縦位置撮影時のホールド感」をやはり一番に感じました。
こうなると…。
縦グリ一体型の「R1」も非常に気になってきます。
一体どの程度の価格で来るのでしょうね?