日本はiPhone強しは変わらずも…
日本では物価の高騰が止まりませんね。
株価は上がっているものの、庶民の懐具合への還元は殆ど無く…。
何だか日本だけが世界から置いてきぼりになっているかのようなじり貧です。
このような先の見えない経済状況の中、今後のスマホの売上げがどうなるかも非常に気になるところです。
ご承知の通り、日本人は無類のiPhone好き。
しかし、iPhoneの価格は青天井ですし、それに昨今の円安が加わって、今後の動向は不透明だと感じます。
そんな中…。
2023年1月〜3月のスマホ出荷台数の統計が出されました。どうもこれまでとは傾向が変わってきているようです。
「型落ちモデルや小容量モデル」へシフト
記事によると、
IDC Japanは6月22日、日本国内の2023年第1四半期(1~3月)における携帯電話・スマートフォンの出荷台数を発表した。iPhoneがスマートフォン出荷台数の55.0.%を占めてトップだが、販売の中心が割引販売されている型落ちモデルや小容量モデルが中心で、世界的な流れから外れている
ということです。
まずもって衝撃的なのが、スマホ全体の出荷台数が前年比「23.7%減」になっているということ。はっきり言って「売れていない!」ということです。
特にAndroid系の落ち込みがひどく、iOSが417万台(前年同期比13.1%減)、Androidが342万台(33.6%減)となっているようですね。「1/3の減」はとんでもない地殻変動だと感じます。
Androidと比べるとiPhoneはまだマシ…ということですが、それでも販売の傾向に変化があるとのこと。
「日本では、iPhoneの販売傾向が割引販売される型落ちモデルや、比較的安価なストレージ容量の小さいモデルに偏る傾向がある」
とIDCは指摘しているということで、
「iPhoneは欲しいが、最新の大容量モデルは高すぎて手が出ない…」
というユーザーの悲鳴が聞こえてきそうな結果ですね。
また、非常に気になるのが、この「日本の傾向」が世界的な情勢とは異なっているということです。世界的には「256GB」の容量が主流となっている中での日本の小容量モデル人気…。
何だかやるせないです。
日本企業の撤退でベンダーシェアの動向やいかに?
また、もうひとつ気になるのが、今後の国内ベンダー別のシェア動向です。
2023年1月〜3月では以下のようになっているようです。
しかし、この中で「FCNT(旧arrows)」「京セラ」の経営破綻・撤退が決まっており、この15%弱のシェアをどこが持っていくのか…ということがひとつの焦点になりそうです。
価格帯のことを考えるとiPhoneがそのままそっくり…ということは考えづらいでしょう。シャープ・SONYという国産メーカーが頑張るのか、それとも以外に人気の無いGalaxyの復活はあるのか?
いずれにせよ、現在の経済状況を考えると、市場が「縮小傾向」に進むことは間違いなさそうです。