MacにもU1チップ搭載?
Appleの各種OSにおいては、次期アップデートが相当大きなものとなりそう…ということをお伝えしています。
iPhoneでのマスク装着時Face ID解除、Mac−iPad間でのユニバーサルコントロール。
はっきり言って、
「今回がメジャーアップデートといってもいいのでは?」
と思えるほどのビッグチェンジが控えているようです。
そんな中、それほど大きな話題ではないかもしれませんが、今後のAppleデバイス連携への布石となる機能が盛り込まれるかもしれない…という情報が来ています。
Macに「U1チップ」が搭載される?
macOS Monterey 12.3のベータ版情報から
記事によると、
開発者向けに公開されたmacOS Monterey 12.3のベータ1には、ユニバーサルコントロールなどの新機能が含まれていますが、同OSバージョンの内部システムファイルが、超広帯域無線(UWB)テクノロジーのサポートを示唆している、と米メディア9to5Macが報じています。
ということです。
U1チップとは、「Ultra Wide Band」(UWB)といわれる無線通信が使えるチップのこと。
近距離であれば、非常に高速での相互通信が行えるようで、現在ではApple Watch、HomePod mini、AirTag等に搭載されているとのことです。
最近で言えば、「AirTag」が正にこのUWBを使用したデバイスですね。AirTagの位置情報を高精度で確認することができるともに、他者のiPhoneが拾った無線情報をもとに「探し出す」という考え方そのものもユニークなものでした。
『より高速なAirDrop、CarKey認証、AirPlayストリーミング、「探す」ネットワークを使った詳細な位置検索』にも活用されている…ということで、我々がもはや日常の中で使用している「Appleの魔法」には、このUWBによって支えられているものも数多いようです。
さて、今回はmacOS Monterey 12.3のベータ版のシステムファイルから、U1チップに関連する記述が見つかったとのこと。システムファイルには、すぐさま採用されるもの以外に、将来に向けての技術も記載されることがあると認識しています。
「U1チップ」という物理的なチップの搭載は現在は行われていないわけで、恐らくはApple Siliconが進化していく中で、そう遠くない未来にMacにもU1チップが搭載されることになるのではないでしょうか?
「探す」以外の何かが生まれるか?
単純に考えれば、U1チップを搭載することで「探す」機能の性能アップやAirDropの速度向上などが見込めるでしょう。
しかし、わざわざMacに搭載するということで、ユーザーとしてはUWBの高速通信を利用した新たな機能を期待してしまいます。
折も折、ユニバーサルコントロールの実装がいよいよ開始されそうな勢いです。これまで以上のiPadとの連携等、
「Appleデバイス同士の連携強化」
を更に盤石名物とするようなアイデアを期待したいところです。