MiniLEDの生産がようやく安定化?
4/23のイベントで,「4/30予約開始」「5月下旬発売」がアナウンスされた新型iPad Pro。
無事に予約できたことは先日お伝えしました。
それにしても,これまでの例を考えると,製品発表から発売開始まで1ヶ月も期間が空くということは,異例と言える状況です。
そもそも,今回のiPad Proは昨年度から再三噂されていたデバイスであり,本来であれば3月には発売されていたものと思われます。それが実質2ヶ月遅れての発売となる理由は何でしょうか?
予兆はあったわけです。
本ブログでも,当時「3月発売では?」と言われていたiPadに搭載されるはずだったMiniLEDの生産が,2月になってようやく量産開始…という情報もお届けしました。それで間に合うの?…という疑問符を付けて記事を書きましたが,当然間に合わなかったわけです…。
これまでは,世界的なチップ不足の影響があるか…とも考えてきたのですが,どうやら単純にMiniLED生産の歩留まりが悪かったという理由だったようです。
歩留まりの悪い業者を入れ替える荒技か?
記事によると,
新型12.9インチiPad Proが搭載するミニLEDバックライトの製造上の問題が伝えられていたが,The Elecによれば,TFT-LCD表面基板実装大手であるTSMT(Taiwan Surface Mounting Technology)の歩留まりが悪いことが問題になっていたようだ
その後,AppleはTSMT以外のサプライヤーに切り替えてこの問題に対処していると同メディアは伝えている
ということです。
つまり,言ってみれば「TSMT」1社の歩留まりが悪いことで,出荷数に不安を抱えなくてはならなかったということですね。
そして…。
ここはいかにも現実的な判断で,Appleは他の業者に切り替えることで,5月以降の通常生産にこぎ着けたということなのでしょう。
これ,TSMTは当然かなりの違約金などが発生しそうですし,相手がAppleということで,相当な「やらかし」になってしまいそうです。
いずれにせよ,4月下旬からMiniLEDの出荷が正常化し,5月中旬以降はiPad Proの生産も軌道に乗るということですので,正に今回の「5/21発売」という日程も,当然の結果ということだったのかもしれません。
今年後半にかけ,半導体不足の影響で生産に影響が出ることも噂されています。
Appleには,できるだけ被害を最小限にとどめ,ユーザーに夢のある製品を届けてくれることを願わずにはいられません。