新型MacBook Airもカラフル展開?
先日発表となった新型iMacは,その筐体の薄さに加え,以前のiMacのようなカラフルな色づかいにも注目が集まりました。
はっきり言って,これまでの重厚なiMacの印象とは真逆に振り切れた感じがして,個人的にはこれまでの路線の方が好みです。比較的ライトな使用が多いであろう24インチであればいいのでしょうが(若者や女性の使用が比較的多いでしょうし),27インチ後継機もこの路線で行くのであれば抵抗感を感じるユーザーも多いのでは?
さて,そんな中…。
次期MacBook Airも,iMac24インチ同様にカラフル展開になるのでは…という記事が来ています。
iBookの再来か?
AirとiMac24インチとの共通デザインはあり得る!
記事によると,
iMac G3/266を思い出させるカラフルな筐体で登場した新型iMacのように,新型MacBook AirがiBook G3 クラムシェルのようなカラーリングになった場合のイメージ画像を,9to5Macが掲載した
ということです。
まずもってiBook G3イメージがこちら。
デスクトップiMac同様のカラフルな色展開と,シェル型の筐体デザインは,当時は異彩を放っていました。私も少し触ったことがありましたが,まあ,使い勝手はなかなかに悪かったように記憶しています…。
それはさておき…。
今回9to5Macが掲載したのは,「MacBook AirがiMac24インチ同様のコンセプトをもって登場したら」という仮定に基づいたデザインです。しかし,これ,結構あり得る話だと考えます。Macがシリーズごとにデザインを共有するというのは過去の歴史が物語っていることであり,Appleが,「iMac24インチとMacBook Airは,エントリーの若年層・女性層を狙ったもの」と捉えているのであれば,両者のデザインを統一する可能性は高いのかもしれません。
むしろ,24インチだけカラフル…ということの方が不自然に感じるくらいです。
というわけで,これが9to5Macが考えたMacBook Airのデザイン。
当然,デザインそのものはG3/266のような奇抜なものにはなり得ませんが,色味に関しては,これまでのシルバーから大転換を図ることになりそうです。
Air=ライトユーザーとは限らないのだが…
しかし,この戦略はなかなか危険なのではないか…と考えます。
まずもって,「Air=ライトユーザー,若年層,女性ユーザー」という位置付けが,果たして通用するのか…ということ。
メインマシン,セカンドマシンとしてAirを使用するある程度年齢のいっている男性も多いでしょうし,ライトユーザー,若年層,女性ユーザーが,必ずしもポップなものを求めているとは限りません。
むしろ,エントリークラスであっても,上位モデルと同系列のデザインと高級感を有するからこそ,現行のMacが支持されている…という意味合いの方が大きいと思うのですが…。
ここでフラッシュバックするのが,「iPhone5C」の大失敗です。
あの時も,「カラフルな色づかい」で大失敗したApple。大衆がAppleに求めているのは,高級感やブランド意識と高性能の融合なのであって,「ポップさ」ではないように思います。
結局はシルバーに人気が集中したり,カラフルなイメージが軽薄に感じられるからAirの購入を見送る…なんてことが起こりうるのではないでしょうか?
Appleデバイスにとって「イメージ」は非常に重要。
大丈夫かな,Apple…。