M3搭載Macのメモリは「12GB以上」がデフォルトか?
3nmプロセスルールで製造されるApple Siliconの登場が迫る中、先日は今後のMチップの見通しに関する記事をお届けしました。
3nmチップに関しては、「TSMCの2024年製造分はAppleが独占する」という情報もある中、個人的にはiPhone用のAチップよりもMac用のMチップの伸び代に期待しているところです。
さて…。
最近、新型Macが登場した際のレビユー記事・動画等で必ずといっていいほど話題になるのが、
「廉価版モデルでのメモリ搭載量不足」
です。
現状では「8GB」が最小搭載量となっているわけですが、ある程度の作業をこなしているとメモリ量が足かせとなってパフォーマンスがダウンしてしまう…というわけです。
そんな中…。
M3搭載Mac以降は、搭載されるメモリ量が増加するのでは?…という記事が来ています。
ユニファイドメモリの性質を考えると妥当
記事によると、
YouTubeチャンネル「Max Tech」のVadim Yuryev氏(@VadimYuryev)が、2023年10月に発表されると噂のM3を搭載する新型Macは、最小メモリがM2の8GBから12GBに増加するとの予想を投稿した
ということです。
Vadim Yuryev氏の根拠としては、マークガーマン氏が、
「M3 ProもしくはM3 Maxを搭載する次期MacBook Proは、36GBメモリおよび48GBメモリを搭載しテストが行われている」
と伝えたことによるもののようです。
Pro/Maxのデフォルトが増加するのであれば、M3のそれも増えるのでは?…ということです。
真偽のほどはさておいて…。
私はこの説に賛成です。
というか、少なくてもM2世代で決断してもよかったのでは…とさえ感じます。
ご存知のように、現行Apple Siliconのメモリは「ユニファイドメモリ」となっています。つまり、チップに内蔵されたメモリが「CPU、GPU、NeuralEngine等の間で共有して使用される」システムです。
優れた効率性を有する…という利点はありますが、物理的な総量は変わらない中で「共有」しなくてはならない…という事実は消えません。重い動作になるほどメモリ量が圧迫されることは必定です。
後付けできない…というMacの性質を考えると、メモリ量はできるだけ多く…というのが常識になっている感も受けます。
更に…。
メモリに関して言えば、
「あればあるだけ遠慮無しに使ってしまう…」
というのがMacというPCの特性です。
以上のことを考えると…。
そろそろ最低限のメモリ搭載量を見直す潮時なのではないでしょうか?
今回の記事では12GBということ…。
コスト面では不利なMac用メモリですので、一気に16GBにしないのは致し方ないのか?
Pro/Max用の増加割合との兼ね合いとも考えられますが、私は、
「できれば16GBを最小にした方が今後の見通しが効く」
と考えます。
でもなあ…。
価格がなあ…。