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HiFiMAN「Svanar Wireless LE」で最終決戦⑤〜「GEMINI II + BAROQUE」編〜

「Svanar Wireless LE」と「GEMINI II + BAROQUE」を比較する

  GEMINI IIの対抗馬として、HiFiMAN「Svanar Wireless LE」を購入し、検証しています。

 これまで、「機種選択・到着編」「外観・ペアリング編」「取って出しの音質評価編」「イヤピース選択編」と来まして、今回はGEMINI IIに立ち帰っての検証編です。

 

 といいますのも、前回の「取って出しの音質評価編」でも書きましたとおり、私がこれまで使用してきたイヤピースではSvanar Wireless LEがどうしても高音過多になってしまい、ELETECH「BAROQUE」というイヤピースで低音を補強するとかなり好みの音になった…という経緯があったのです。

 ここで、
「もしGEMINI IIにBAROQUEを装着したらどうなるか…」
ということを思い付き、検証してみることにしました。

 さて、結果やいかに?

 

解像度を取るか? 聴き心地を取るか?

 「GEMINI II + BAROQUE」の音質は…。

 

◎純正イヤピースとの組み合わせに比べて解像度がかなりアップする
◎低音がかなりクリアになり、純正のときのような緩みが消える
◎それでいて高音側のよさがスポイルさせない
◎音の輪郭が明確になったことで、音のスピード感が増すイメージ

△中音のボーカル帯が一歩引いてしまい、純正のときのようなボーカルの心地よさが大幅に弱まる
◎△これまでの完全リスニング機から、ややしっかりきっちり系の音に様変わりする

 

 さてさて、これはまた問題が難しくなってきました。

 BAROQUEにすると、かなり解像度が上がり、GEMINI IIの弱点ともなっていた音の分離感・解像感の面を払拭します。一聴して分かるレベルで大変身です。

 ただ…。
 解像度が上がればそれでいいのか?…という問題にぶち当たるのです。

 

 純正で感じていたGEMINI IIの丸みや艶のある音づくりがかなり弱まると同時に、最大の美点であったボーカル帯の聴き心地のよさが大きくスポイルされることが痛いです。
  ボーカルの深みや艶が消えてしまいますし、丁度いいところでな鳴っていたものがかなり引っ込んで聴こえることも惜しい…。

左が「 BAROQUE」、右がGEMINI II純正

 これはもう、

「解像度・分離感等の音としての絶対的なポテンシャルをとるのか、音全体の雰囲気・聴き心地をとるのか…」

という究極の選択なのでは?…とさえ感じてしまいました。

 

 そう、完全に好みの問題です。
 ただ言えるのは、これまでGEMINI IIの解像度に物足りなさを感じているようであれば、BAROQUEを試してみることをお薦めします。

 

 Svanar Wireless LEとの比較で考えると、

音の解像度・高音寄りの煌びやかな音という観点で言えば、
「Svanar Wireless LE + BAROQUE >GEMINI II + BAROQUE>GEMINI II +純正」

音の雰囲気・深み等の要素で言えば、
「GEMINI II +純正 > GEMINI II + BAROQUE > Svanar Wireless LE +  BAROQUE」

ということになりますね。

 

 さて、私はどれを選択すればいいのでしょう?
 悩みどころです…。

 次回、決着編!

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