キヤノンの「Digital Photo Professional for macOS」がApple Siliconにネイティブ対応!
ついに来ました!
キヤノンの純正RAW現像アプリである「Digital Photo Professional」(以下DPP)がその他の関連アプリとともにアップデートされ、macOS Sequoiaに正式対応しました。
そして…。
ついにこのDPPがApple Siliconにネイティブ対応しました!
Digital Photo Professional 4.20.20 for macOS|キヤノン
macOS Sequoiaへの正式対応は心待ちにしていましたが、正にこのタイミングでApple Siliconへのネイティブ対応までしてくるとは…。
正に青天の霹靂。そして、僥倖!
純正アプリとキヤノン機との相性のよさは当然ですが、このDPPは激重で有名なアプリ。当然ながら、LightroomやCaptureOneなど汎用アプリへの流出を許していました。
恐らくは、これらのサードパーティー製アプリほどの多機能は要らないが…と考えている方も、あまりの動作の重さにギブアップ…と考え移行している方も多かったのでは?
これまでの「DPP」も当然Macで動作はしていましたが、Rosetta2によるエミュレート動作でした。Rosetta2を介すると「8割」の力しか発揮できない…という説もありましたので、これまでは折角の高性能Macの力を活かし切れていなかったことは明らかです。
早速「ネイティブの力」を試してみました。
驚きの爆速化!

待望のアップデートで爆速化!
先ずは、先日の加茂水族館に出向いた際にEOS R1で撮影したRAW画像のうち、27枚をJPEGにバッチ変換処理してみました。
この変換に関しては、先日M4 MaxのMac Studioを導入した際にも記事にまとめましたが、この際は画像は異なるものの、M1 Ultra搭載機よりも速度がかなりアップしていました。
このときの具体的な数値としては、10枚のRAW画像の変換に、
○M1 Ultra→「3分12秒」
○M4 Max→「2分19秒」
かかった、ということです。M4 Max搭載のMac Studioでは、「1枚あたり14秒」ほどかかっていたことになります。
それが今回のアップデート後のDPPで行うと、
「27枚の処理に4分02秒」
の時間を要しました。
つまり…。
「1枚あたり9秒ほど」
にまで短縮したのです!
1枚あたり5秒の短縮!
これは異次元といってもいいほどの性能アップです。

そして…。
これまではどんなにMacの性能が向上しようと、DPP上で各種調整を行うとそれこそ「激重」で、状態は一向に改善されなかったのですが、ネイティブ対応後のMac Studioでは、明らかに動作が軽くなりました!
もちろん、LightroomやCaptureOneほどサクサクではありませんが、私は各種補正をすべてコミコミで処理を行っていることを考えると感動レベルの速度アップです!
一つ一つの処理後の反映時間が体感で分かるほど短縮されました!
はっきり言って「遅すぎる」という対応ではありますが、
「待ってよかった!」
と思えるほどの性能アップになっています。
あまりの「長年の夢」が、いきなり適った…ということに戸惑いでいっぱいですが、これで心置きなく「DPP+Mac」という環境を楽しめます。
本当によかった!